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2007年2月 3日【久太郎と弟】

 ■ キュウチャンノ!!

 久太郎君は何でも「キュウチャンノ!!」と言う。とにかくすべて自分のものだ。
 自分がアンパンのクルマに乗って遊び回っているのに、弟がチェーンリングをくわえると飛んできて、「キュウチャンノ!!」と取り上げる。
 ママが新しい洋服を買ってきて袋から出していると、やってきて「キュウチャンノ!!」といって「マント」にしたり、「オフトン」と自分にかけて寝転がったりする。
 弟に味の付いていない豆腐を食べさせていると「キュウチャンノ!!」と食べてしまう。「味ついてないよ。きゅうちゃんのあるやんか」といってももちろん聞きっこない。「コレホチイ」「コレイイ」だ。
 確かに今までは何でも久太郎君のものだったから弟が来てから過敏になっていても当然だし、月齢的にも自分を主張する時期に来ているのだから、弟と一緒にいるときは久太郎君をできる限り優先してあげようと私は決めた。
 ところが。
 ある日のお風呂後、久太郎くんは裸で遊んでなかなかパジャマを着ようとしないので、弟に先におむつをはかせた。とたんに飛んできて「コレイイ!」だ。(オムツなんてどれでもいいやん。ブタがついてようが牛がついてようがどっちもおんなじだよー。)「もうようちゃんにはかせちゃったし、こっちに同じのあるよ。これはきりんさんだ~」といっても聞かない。
「コレイイー、コレイイー」
「キュウチャンノ!! ヒー! ヨウチャンノイテ!」
 弟に馬乗りになり、おむつのマジックテープをはずし、弟のおしりからオムツを引っ張ってとってしまった。弟は裸んぼうにされてゴロンと転がった。
 なにしてるのー!!
 おとなしく裸にされた弟がとてもかわいそうになった。
 本気で腹が立った。
「いつもなんでも久ちゃんを先にしてあげてるでしょ!
 ようちゃんを裸ん坊にしてまでオムツ取り上げなくてもいいじゃないの!
 ようちゃんに謝りなさい!」
 久太郎君は号泣して鼻水まみれになりながら
「ゴメンネー!」と大声で謝った。
 おむつまで取り上げるのは行き過ぎだよ!

2007年2月 3日 16:37