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2007年6月13日【日々のこと】
きゅうたろう君の靴はくさい。
保育園では素足に靴を履くのでくさくなるのだろう。
私は6月に入って連日きゅうたろう君の靴を洗っている。
きゅうたろう君はなんと3足のスニーカーと2足のサンダルを持っているが、お気に入りは赤いスニーカーだ。
だから赤いスニーカーは常にくさい。
それでもきゅうたろう君はお構いなしだ。
「キョウハー、エーット、アカイクツ!」
と毎日毎日赤い靴を選択して出かけようとする。
なかなか洗わせてくれないのでこっちも知恵を絞る。
「きゅうちゃんの今日の帽子は黄色と緑だから、靴も黄色のを履いたらかっこいいよ。」
とか、「保育園の鞄はオレンジ色だからアンパンマンの靴のオレンジ色と一緒だね!」
きゅうたろう君は(そんなもんかな)って顔をしているけど、別の靴を履いて出ていってくれる。
きゅうたろう君のうんこもくさい。
当たり前だ。
おしっこ、うんこがだいぶ言えるようになってきたものの、うんこはまだオムツの中で頑張らないとどうも気分がそがれるようだ。たまにパンツをはいているにもかかわらずその中でしてしまう。
「クチャイクチャイ。」
自分で鼻をつまんで言うのはいいが、
「イッパイデタ?」「トウモロコシデテル?」「ミーセーテ!」
うんこに愛着があるのがありありだ。
私はきゅうたろう君の靴もうんこもくさいけど別に汚くない。
暑い中、玄関に座ってきゅうたろう君の靴やトイレ用踏み台を洗っているとき、トイレできゅうたろう君と弟と3人で「うんこばいばーい」と流すとき、何とも言えない幸せな気分になる。くさいものを扱って幸せだなんて思っている自分に笑ってしまう。
きゅうたろう君がうちにくるまで
「子どもは汚くてうるさくて金食い虫だからキライだ」と豪語してきた。
汚くてうるさくて金食い虫なのは当たっているが、そんなことを超越した存在なんだなあ。
くさいものを扱うとき。
自分の感じ方や生活を変えてしまった小さい人の存在を大きいと感じる瞬間だ。
きっときゅうたろう君が生きている証だからだ。
2007年6月13日 14:16