特別展「同志社女子大学学芸学部情報メディア学科二瓶ゼミ卒業研究成果発表展」
2月6日(金)~2月21日(土)10時~17時(2月8日・9日・11日休。入場16時半まで)、同志社大学今出川キャンパスハリス理化学館同志社ギャラリー常設展示室「同志社の今」(京都市上京区今出川通烏丸東入ル玄武町601。地下鉄烏丸線「今出川」すぐ。Pなし、周辺に有料あり)TEL075・251・2716。
同志社女子大学情報メディア学科二瓶ゼミでは主に印刷メディアにおけるヴィジュアル・デザインの研究に取り組んでいます。学生の研究テーマはグラフィックデザインをはじめとしてイラストレーションや絵本、タイポグラフィ、ブックデザイン、広告デザインまで多岐にわたります。卒業研究では各自の集大成として〈デザインに関する理論的研究〉、およびその理論を裏付けるための〈デザイン・ワーク〉を並行して進めます。今回の展示では、理論と制作を両立させ“思考するヴィジュアル・デザイン”を目指した成果を展示します。
無料。
問い合わせTEL075・251・2716(ハリス理化学館同志社ギャラリー)。
前谷康太郎展 World in Motion
2月6日(金)~2月22日(日)11時~19時(月曜休。金曜20時まで、最終日18時まで)、ギャラリー・パルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル2F。地下鉄東西線「京都市役所前」より徒歩3分)TEL075・231・0706。
2008年東京外国語大学卒業、2014年京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程を修了した前谷康太郎(まえたに・こうたろう/1984~・和歌山生まれ)は、2010年以降、大阪・梅香堂での個展(2011年・13年)開催をはじめ、多くの個展・グループ展に積極的に取り組むとともに、2014年には東京・ICCで個展「 further/nearer : emergencies! 021 」を開催するなど、その活動は多くの注目を集めています。
「多くの言語の構造に触れる中で、最小の構成要素である音素の一つ一つにも意味が宿る言語の存在や、日常においても見受けられるたったひとつの音素がもたらすニュアンスなどに興味を持ち、映像という言語においてもそのような次元の顕在化が可能かつ有意義なのではないか」として、東京外国語大学卒業後に本格的に映像表現に取り組みはじめた前谷は、おもに「光」を収集し、それらを構成要素とする映像・インスタレーションや写真作品を多く発表しています。とりわけモニターやプロジェクションを用いた映像による作品は、太陽による自然光、ネオンや電灯といった人工光などのあらゆる光を抽象的なイメージとして収集し、映像という光として空間へと還元します。そこで目にするミニマルな光の在り様は、時間・存在・言語といった概念とともに、鑑賞者の内にある思考や記憶、想像といった情緒をもともなって、私たちの世界への「認識」にまつわる要素と構造を顕在化させます。
走る車より後ろ向きに設置されたオブスキュラ(正円ではなく、一辺10cm程度の方形の穴を持った箱に撮影用のカメラを仕込んだもの)により撮影された日常風景が、中心に消失点を持った抽象的な光と色のモーションへと還元された《 landscape(slit) 》(2013~)では、目に見える世界の異なる姿とともに、抽象性の中に残る現実感が独特の美しさを見せます。光源に対してオブスキュラを次第に遠ざけていくなかで撮影された《 further/nearer 》(2012~)は、形(反射光)によらない光そのものを収集したものとして、私たちの目による焦点外の領域についての認識・知覚をテーマとしたものです。また、鑑賞者はゆっくりと変化する映像を目にするうち、いつしかそこに反射光でも直射光でもない「残像」による「実態を伴わない光」をも重ねて見ることとなり、そこには私たちの認識における「見る」という行為の本質をも顕在化します。また、新作となる《road movies》(2015~)のシリーズでは、撮影した日常風景の映像からX軸とY軸の情報にデジタルによるフィルタリングを施すことで、光と色が見せる激しいモーションを抽出しています。
これらはいずれも私たちの「光」による「世界」の「認識」についての本質的な関係をシンプルな要素に還元して見せるとともに、「見る」という行為にともなう「私」の存在そのものへと目と思考を向けさせるのではないでしょうか。また、私たちが世界(光)を認識する上での距離/時間/明暗/形態/記憶といった要素は、いずれも映像言語に置き換え可能なものであり、世界の文節性は多くの要素が関わり合う映像にそのまま重なるものであるといえます。そして、前谷は世界を既存の言語に「読み替える」ことのみを目的とするのではなく、むしろ言語(要素)を固有の意味を有する寸前の「音」にまで還元し、その連続が奏でる音楽のようなものの姿を通して世界を「見よう」としているのではないでしょうか。
本展会期中は、偶数日に新シリーズとなる《road movies》を中心に、奇数日には旧作《further/nearer》を日替わりで展示いたします。同一会場での異なる構成による展示により、前谷の作品に通呈する興味の在り処を伺い知ることができるのではないでしょうか。(ギャラリー・パルク)
問い合わせTEL/FAX075・231・0706(ギャラリー・パルク)。
レンボーカーソル展
2月6日(金)~2月8日(日)11時~19時(最終日17時まで)、ギャラリーテイクツー(京都市中京区御幸町通御池上ル亀屋町399カーサ御幸1F。地下鉄東西線「京都市役所前」ゼスト御池10番出口より北へ100メートル。Pなし)。※ご来場の際は公共交通機関をご利用ください
立命館大学美術研究部2010年度生OB・OG混色会第1回展覧会。
ヤマシナポートレート
2月5日(木)~2月14日(土)10時~20時、ラクト山科ショッピングセンター4Fアトリウムデッキ(京都市山科区竹鼻竹ノ街道町92番地。地下鉄・JR・京阪「山科」より徒歩5分。Pあり)TEL075・583・4003。
ヤマシナと「目を閉じた」ひとたち
問い合わせTEL075・202・8158(ヴァリアス・コネクションズ)。
2月の上映スケジュール
ジェーン・エア
2月7日(日)
10:30/14:00
“運命に妬まれた、魂で結ばれた愛” 結婚式の朝、ジェーンは知った。最愛の人の恐ろしい秘密。屋敷の隠し部屋に、幽閉した「妻」がいることを─。
出演=ミア・ワシコウスカ、マイケル・ファスベンダー、ジェイミー・ベル、ジュディ・デンチ ほか
ヒツジパレット公募展
アルスシムラ卒業作品展
2月4日(水)~2月8日(日)・2月11日(水・祝)~2月15日(日)・2月20日(金)~2月22日(日)10時~17時(22日休。最終日16時まで)、ギャラリーフクミシムラ(京都市左京区岡崎円勝寺町140ポルト・ド・岡崎1F。地下鉄東西線「東山」より徒歩5分、または市バス「神宮道」すぐ)TEL075・746・3303。
染織家 志村ふくみ・洋子が創造した世界を芸術体験を通じて学ぶ場として設立された「アルスシムラ」の2期生による着物と帯の作品展。草木で色を染め、織る。1年間の軌跡を3部に分けて展示します。
- 2月4日(水)~8日(日) 本科生/着物と帯(前半)
- 2月11日(水・祝)~15日(日) 本科生/着物と帯(後半)
- 2月20日(金)~22日(日) 予科生/帯
問い合わせTEL075・761・9511(アルスシムラ)。
立春到来反撃開始~ギブソニアンの宴第八幕革命前夜祭
2月4日(水)19時開演(17時半開場)、拾得(京都市上京区大宮通丸太町上ル菱屋町815。市バス「堀川丸太町」下車徒歩5分。Pなし、周辺に有料あり)TEL075・841・1691。
出演=砂布均、ヒデマン
ライブチャージ1500円。※要1オーダー
チケット取り扱い・問い合わせTEL075・841・1691(拾得)。
奥田裕美フルート・リサイタル
2月4日(水)19時開演(18時半開場)、京都コンサートホール小ホールアンサンブルホールムラタ(京都市左京区下鴨半木町1-26。地下鉄烏丸線「北山」1番出口より南へ徒歩5分。有料Pあり)TEL075・711・2980(代)。
共演=蒲生祥子(ピアノ)
プログラム=C.P.E.バッハ/ハンブルガーソナタト長調、ベートーヴェン/セレナーデニ長調op.41~Louis Fleury に寄せて、ドビュッシー/シランクス、ルーセル/笛吹き達op.27、ピエルネ/ソナタop.36
[文化庁委託事業〈平成26年度次代の文化を創造する新進芸術家育成事業〉]
[新進演奏家育成プロジェクト リサイタル・シリーズKYOTO 5]
2500円。全席自由。
チケット取り扱いTEL075・711・3231(京都コンサートホールチケットカウンター/10時~17時、第1・第3月曜休)、イープラス。
チケット取り扱い・問い合わせTEL03・3539・5131(日本演奏連盟)。