京都写真倶楽部連盟展~風色寸描

 7月15日(火)~7月20日(日)9時~17時(最終日16時まで)、京都市美術館別館(京都市左京区岡崎円勝寺町13〔岡崎公園内〕。市バス「京都会館美術館前」下車すぐ。Pなし、周辺に有料あり)TEL075・762・4671。
 京都写真倶楽部連盟による写真展。
 無料。
 問い合わせTEL090・3652・2069(辻本)。

京都美風シンポジウム琳派紀行1「琳派と京都~町衆文化の結実」

 7月15日(火)14時~16時、京都ホテルオークラ4F「暁雲」(京都市中京区河原町通二条南入ル一之船入町537-4。地下鉄東西線「京都市役所前」地下直結)。
 「琳派」の祖である本阿弥光悦が徳川家康より鷹峯の領地を拝領した1615年から数えて、来年400年の節目の年を迎えます。京都では「琳派400年記念祭委員会」をオール京都で設立し、今なお、多くの人を魅了してやまない「琳派」の魅力を国内外に発信。琳派400年を記念し、「琳派紀行」として連続シンポジウムを開催します。第1回目の今回は光悦村を中心に「琳派」を作り上げた江戸時代の京都の風土や気風に焦点を当て、町衆の生活に浸透し、継承されてきた「琳派」誕生の歴史に迫ります。

  1. 基調講演「琳派と京都~その誕生・歴史と町衆文化との関わり」 河野元昭(京都美術工芸大学 学長)
  2. パネルディスカッション
    パネリスト=河野元昭、佐藤敬二(京都精華大学教授)、森田りえ子(日本画家/京都市立芸術大学 客員教授)
    コーディネーター=吉澤健吉(京都産業大学教授)

 無料。定員150人。※要申込
 申し込み・問い合わせTEL075・212・6453(京都商工会議所産業振興部)、FAX075・255・0428(京都美風シンポジウム)。

野間五月個展~ノスタルジコ

 7月15日(火)~7月21日(月・祝)11時~18時半、アートステージ567(京都市中京区夷川通烏丸西入ル巴町92コロナ堂2F。地下鉄烏丸線「丸太町」6番出口より徒歩2分。Pなし)TEL075・256・3759。
 問い合わせTEL075・256・3759(アートステージ567)。

中村理絵(七宝)・矢野容子(ガラス)2人展

中村理絵(七宝)・矢野容子(ガラス)2人展 7月15日(火)~7月27日(日)12時~19時(月曜休。最終日17時まで)、ギャラリーにしかわ(京都市中京区河原町通四条上ル塩屋町332マロニエビル2F。阪急烏丸線「河原町」3番出口より徒歩5分)TEL075・212・3153。
 問い合わせTEL075・212・3153(ギャラリーにしかわ)。

頴展~殺さない国

頴展~殺さない国 7月15日(火)~7月20日(日)11時~18時(最終日17時まで)、ギャリエヤマシタ2号館1F(京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町533。地下鉄東西線「京都市役所前」5番出口より徒歩6分)TEL075・241・7599。
 問い合わせTEL075・231・6505(アート&フレームヤマシタ)。

田中優太個展~とくさつショー

 7月15日(火)~7月20日(日)12時~19時(最終日17時まで)、クンスト・アルツト(京都市東山区三条神宮道北東角2F。地下鉄東西線「東山」より徒歩3分)TEL090・9697・3786。
 問い合わせTEL090・9697・3786(KUNST ARZT)。

第4回SYOモデルサロン展

 7月15日(火)~7月20日(日)11時~18時(最終日16時まで)、ギャラリーカト(京都市中京区寺町通御池下ル西側。地下鉄東西線「京都市役所前」5番出口より寺町商店街へ徒歩約1分)TEL075・231・7813。
 京都上七軒にあるモデルオフィスのヌードデッサン会に集う22人による作品展。人物をモチーフ(モデル)として制作した、絵画作品中心に展示。
 7月15日(火)17時より、オープニングパーティを開催。
 問い合わせTEL075・231・7813/FAX075・231・7814(ギャラリーカト)、TEL075・463・0509(SYOモデルオフィス)。

須永順子個展「笑う池」 SUNAGA JUNKO SOLO EXHIBITION “THE GRINNING POND”

須永順子個展「笑う池」 7月15日(火)~7月20日(日)12時~19時(最終日18時まで)、ギャラリー知(京都市中京区丸太町通寺町東入ル下御霊前町633青山ビル1F。京阪鴨東線「神宮丸太町」より徒歩5分)TEL075・585・4160。
 初個展に付す言葉は難しい。行雲行水。作家の創作もまた水のようにかたちを変えていく始点で書き連ねる言葉など、川のごとく流れてしまうだろう。だが、流れる言葉も「古池や蛙飛びこむ水の音」がつくる波紋ぐらいにはなるかもしれない。
 須永順子の初個展「THE GRINNING POND」が古池かどうかはわからない。しかし、「淀んだ池、何色にも見えない色」と書かれているように、かなりの古池かもしれない。もっとも物理的には池の水位は比較的浅いが、濁って淀んだ池が喚起させるイメージは、深さではないだろうか。池の水面は、鏡面のように周囲の世界が写り込むのに対し、水面下を見通せない水の不透明さ、不確かさは、さまざまな想像(創造)や深層心理を刺激する泉でもある。だからだろうか、池は薄い平面である絵画の題材としてよく描かれてきた。
 須永もまた、池を主題に絵画を描いてきた1人である。須永の絵画を初めて見たのは、2014年の「京都造形芸術大学卒業・修了展」であった。卒業制作となる《生きた記憶》(2014)は、荒削りながらも、鮮やかな緑の色彩に孕まれた光が印象的な4枚組の大作であった。さながら水面の波紋のような抽象的なうねりとリズムは、穏やかで柔らかい絵画空間を形成していた。
 池の水面に抽象的形象を最初に付与したのは、クロード・モネ(1840-1926)であろう。1883年にジヴェルニーに移り住み、1895年から自宅に作った庭園の池に咲く睡蓮を描き始めた睡蓮連作はよく知られていよう。モネの絵画は、晩年になるつれ水の流れのように、池の情景を描いたものから、池の水面に写りこむ空や樹、大気までが混沌と合わさる抽象的な画面へと変化していく。池の水位を変えるように、モネは水面に主観的、心理的なヴィジョンの層を見ていたのかもしれない。
 では、須永の絵画はどうだろうか。私には、徳岡神泉(1896-1972)や牛島憲之(1900-)の絵画を想起させて興味深い。徳岡の描く植物や池は、この世ならぬ世界へと観者を異なる次元へと導く幽玄な絵画である。一方、牛島の絵画から感受される淡い色彩、茫漠、有機的、生命的なかたちによる「うねりとリズム」は、須永の色彩にも通じるだろう。牛島の描く植物や大気、池や水などの情景を見ていると、まるで絵画が池のように周囲を清浄にし、湿潤な雰囲気が漂うのである。須永の絵画は、徳岡や牛島が作り出した絵画の水脈につながっている。この先、「THE GRINNING POND」の水がどのようになるのか、かたちなき水の流れをこの目で見続けていきたい。(京都国立近代美術館研究補佐員:平田剛志)
 問い合わせTEL075・585・4160(ギャラリー知)。
JUNKO SUNAGA

続きを読む

桂文我上方落語選~京都編

 7月14日(月)19時開演、京都府立文化芸術会館3F和室(京都市上京区河原町通広小路下ル東桜町1。市バス「府立医大病院前」下車すぐ。有料Pあり)TEL075・222・1046。
 出演=桂文我、桂三歩、笑福亭生寿。
 木戸銭2000円。
 問い合わせTEL075・222・1046(京都府立文化芸術会館)、TEL0598・36・0190(桂文我事務所)。

浅井忠・武田五一と神坂雪佳~京都高等工芸学校・京都市立美術工芸学校の図案教育1

 7月14日(月)~9月5日(金)10時~17時(日・祝・8月11日~16日休。入館16時半まで)、京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都市左京区松ヶ崎橋上町。地下鉄烏丸線「松ヶ崎」1番出口より徒歩約10分)TEL075・724・7924。
 2011年度に京都市内の13大学14ミュージアムが連携して立ち上げた「京都・大学ミュージアム連携」の活動の一環として、京都工芸繊維大学美術工芸資料館と京都市立芸術大学芸術資料館の合同企画として開催。
 連続企画の第1回目となる本展覧会では、両校図案科の最初期に教育に携わった浅井忠と武田五一、神坂雪佳と古谷紅麟に焦点を当て、教育に活用するために蒐集された資料を手がかりとして、設立背景と教育カリキュラムの側面から両校について比較します。
 一般200円、大学生150円、高校生以下無料。
 問い合わせTEL075・724・7924(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)。