第4回SYOモデルサロン展
7月15日(火)~7月20日(日)11時~18時(最終日16時まで)、ギャラリーカト(京都市中京区寺町通御池下ル西側。地下鉄東西線「京都市役所前」5番出口より寺町商店街へ徒歩約1分)TEL075・231・7813。
京都上七軒にあるモデルオフィスのヌードデッサン会に集う22人による作品展。人物をモチーフ(モデル)として制作した、絵画作品中心に展示。
7月15日(火)17時より、オープニングパーティを開催。
問い合わせTEL075・231・7813/FAX075・231・7814(ギャラリーカト)、TEL075・463・0509(SYOモデルオフィス)。
須永順子個展「笑う池」 SUNAGA JUNKO SOLO EXHIBITION “THE GRINNING POND”
7月15日(火)~7月20日(日)12時~19時(最終日18時まで)、ギャラリー知(京都市中京区丸太町通寺町東入ル下御霊前町633青山ビル1F。京阪鴨東線「神宮丸太町」より徒歩5分)TEL075・585・4160。
初個展に付す言葉は難しい。行雲行水。作家の創作もまた水のようにかたちを変えていく始点で書き連ねる言葉など、川のごとく流れてしまうだろう。だが、流れる言葉も「古池や蛙飛びこむ水の音」がつくる波紋ぐらいにはなるかもしれない。
須永順子の初個展「THE GRINNING POND」が古池かどうかはわからない。しかし、「淀んだ池、何色にも見えない色」と書かれているように、かなりの古池かもしれない。もっとも物理的には池の水位は比較的浅いが、濁って淀んだ池が喚起させるイメージは、深さではないだろうか。池の水面は、鏡面のように周囲の世界が写り込むのに対し、水面下を見通せない水の不透明さ、不確かさは、さまざまな想像(創造)や深層心理を刺激する泉でもある。だからだろうか、池は薄い平面である絵画の題材としてよく描かれてきた。
須永もまた、池を主題に絵画を描いてきた1人である。須永の絵画を初めて見たのは、2014年の「京都造形芸術大学卒業・修了展」であった。卒業制作となる《生きた記憶》(2014)は、荒削りながらも、鮮やかな緑の色彩に孕まれた光が印象的な4枚組の大作であった。さながら水面の波紋のような抽象的なうねりとリズムは、穏やかで柔らかい絵画空間を形成していた。
池の水面に抽象的形象を最初に付与したのは、クロード・モネ(1840-1926)であろう。1883年にジヴェルニーに移り住み、1895年から自宅に作った庭園の池に咲く睡蓮を描き始めた睡蓮連作はよく知られていよう。モネの絵画は、晩年になるつれ水の流れのように、池の情景を描いたものから、池の水面に写りこむ空や樹、大気までが混沌と合わさる抽象的な画面へと変化していく。池の水位を変えるように、モネは水面に主観的、心理的なヴィジョンの層を見ていたのかもしれない。
では、須永の絵画はどうだろうか。私には、徳岡神泉(1896-1972)や牛島憲之(1900-)の絵画を想起させて興味深い。徳岡の描く植物や池は、この世ならぬ世界へと観者を異なる次元へと導く幽玄な絵画である。一方、牛島の絵画から感受される淡い色彩、茫漠、有機的、生命的なかたちによる「うねりとリズム」は、須永の色彩にも通じるだろう。牛島の描く植物や大気、池や水などの情景を見ていると、まるで絵画が池のように周囲を清浄にし、湿潤な雰囲気が漂うのである。須永の絵画は、徳岡や牛島が作り出した絵画の水脈につながっている。この先、「THE GRINNING POND」の水がどのようになるのか、かたちなき水の流れをこの目で見続けていきたい。(京都国立近代美術館研究補佐員:平田剛志)
問い合わせTEL075・585・4160(ギャラリー知)。
JUNKO SUNAGA
桂文我上方落語選~京都編
7月14日(月)19時開演、京都府立文化芸術会館3F和室(京都市上京区河原町通広小路下ル東桜町1。市バス「府立医大病院前」下車すぐ。有料Pあり)TEL075・222・1046。
出演=桂文我、桂三歩、笑福亭生寿。
木戸銭2000円。
問い合わせTEL075・222・1046(京都府立文化芸術会館)、TEL0598・36・0190(桂文我事務所)。
浅井忠・武田五一と神坂雪佳~京都高等工芸学校・京都市立美術工芸学校の図案教育1
7月14日(月)~9月5日(金)10時~17時(日・祝・8月11日~16日休。入館16時半まで)、京都工芸繊維大学美術工芸資料館(京都市左京区松ヶ崎橋上町。地下鉄烏丸線「松ヶ崎」1番出口より徒歩約10分)TEL075・724・7924。
2011年度に京都市内の13大学14ミュージアムが連携して立ち上げた「京都・大学ミュージアム連携」の活動の一環として、京都工芸繊維大学美術工芸資料館と京都市立芸術大学芸術資料館の合同企画として開催。
連続企画の第1回目となる本展覧会では、両校図案科の最初期に教育に携わった浅井忠と武田五一、神坂雪佳と古谷紅麟に焦点を当て、教育に活用するために蒐集された資料を手がかりとして、設立背景と教育カリキュラムの側面から両校について比較します。
一般200円、大学生150円、高校生以下無料。
問い合わせTEL075・724・7924(京都工芸繊維大学美術工芸資料館)。
白石加代子「百物語」シリーズ第三十二夜ファイナル公演~三島由紀夫「橋づくし」/泉鏡花「天守物語」
7月14日(月)19時開演(18時半開場)、京都府立文化芸術会館(京都市上京区河原町通広小路下ル東桜町1。市バス「府立医大病院前」下車すぐ。有料Pあり)TEL075・222・1046。
笑いあり、涙あり、ゾッとして、ドキドキして、ワクワクするたった1人のエンターテイメント
いよいよその名物シリーズのゴールへ。
構成・演出=鴨下信一
出演=白石加代子
一般5000円。全席指定。※未就学児入場不可
チケット取り扱いTEL075・222・1046(府立文化芸術会館)、TEL0570・02・9999(チケットぴあ)Pコード:436-229、TEL0570・000・777(ローソンチケット)Lコード:57556 ほか。
問い合わせTEL075・222・1046/FAX075・211・2013(府立文化芸術会館)。
長江家住宅~祇園祭特別公開
7月14日(月)~7月16日(水)10時~20時(初日13時より。30分前締切)、長江家住宅(京都市下京区新町通綾小路下ル船鉾町。阪急京都線「烏丸」・地下鉄烏丸線「四条」26番出口より徒歩5分)。
京都の呉服商家のたたずまいを遺す京町家で、祇園祭宵山の屏風飾りや夏の室礼、暮らしの資料、呉服商家の商売道具などを特別展示。
高校生以上700円(文化財維持管理費)。
問い合わせTEL075・752・0235(京都市文化観光資源保護財団/平日9時~17時)。
おもいおもいに想うKOTO~音楽と言葉~vol.4
7月13日(日)11時~16時、松尾大社「客殿の間」(京都市西京区嵐山宮町3。阪急嵐山線「松尾」、または市バス「松尾大社前」下車。Pあり)。
- 11:30~12:30 ライブ〈筝とサヌカイト石琴の響き〉 出演=臼杵美智代(サヌカイト石琴)、中川佳代子(箏、唄)
- 12:45~13:00 書・パフォーマンス〈黒田茂樹〉、イラスト〈国栖晶子〉展示
- 14:00~15:00 〈日本の心~三味線の饗宴〉 出演=杵屋浩基(細棹三味線)、中川佳代子(中棹三味線)
ライブ一般1500円、中学生以下無料。全席自由。各回定員50人。
チケット取り扱い・問い合わせTEL/FAX075・394・5012(中川)、TEL/FAX075・702・1712(ギャラリーいい樹なもんだ)。
問い合わせTEL080・3172・3367(黒田/当日のみ)。
※このイベントの収益金の一部が東日本大震災の復興支援のため役立てられます。
奥田博美歌曲リサイタル (公財)青山財団助成公演
7月13日(日)14時開演(13時半開場)、バロックザール青山音楽記念館(京都市西京区松尾大利町9-1。阪急嵐山線「上桂」より西へ300メートル。Pなし)TEL075・393・0011。※ご来場の際は公共交通機関をご利用ください
出演=奥田博美(ソプラノ)、西野久美子(ピアノ)
プログラム=小林秀雄/落葉松、ラヴェル/シェーラザード、デュパルク/フローレンスのセレナーデ、サティ/あなたが大好き、ランピールのプリマドンナ ほか
2000円。全席自由。※未就学児入場不可
チケット取り扱い・問い合わせTEL075・393・0011(青山音楽記念館/9時半~18時、月・火曜休)、TEL0570・000・407(ローソンチケット)Lコード:51469。
混声合唱団京都木曜会第56回演奏会
7月13日(日)14時開演、八幡市文化センター大ホール(京都府八幡市八幡高畑5-3。京阪バス「八幡市役所」下車すぐ)TEL075・971・2111。
一般2500円、大学生以下1500円。
チケット取り扱い・問い合わせTEL075・971・2111(八幡市文化センター)、TEL090・9863・4033(混声合唱団京都木曜会)。
根底の響きを探って~Piano×Computer Electro Acoustic Concert
7月13日(日)14字開演(13時半開場)、京都芸術センター(京都市中京区室町通蛸薬師下ル山伏山町546-2。地下鉄烏丸線「四条」、阪急京都線「烏丸」より徒歩5分。Pなし)。※ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい
出演=三木祐子(ピアノ)、金崎亮太(コンピュータ)
ゲスト=足木 かよ(ヴァイオリン)
トークゲスト=森下明彦(メディア・アーティスト、美術・音楽・パノラマ愛好家)
無料。
問い合わせTEL075・213・1000/FAX075・213・1004(京都芸術センター)。