名水の湧く場所近くに立てた掲示板を前に、共産党への期待を語る(左から)小阪さん、中西さんら

 参院選の投票日(10日)を前に、京都市の京見峠近くの名水が湧く場所(北区鷹峯)に、地域の住民が日本共産党の掲示板を立てて、話題となっています。住民らは「参院選で共産党の勝利・躍進を」と訴えます。

 掲示板が立つのは、京見峠から杉阪の集落へ向かう道路沿い。名水が湧く場所として知られる「杉坂の船水」の直ぐそばです。「杉坂の船水」には、「おいしい水」を求めて大阪からも人が来るほどの人気の場所となっています。

 「ここなら大勢の人の目に触れる」と、杉阪に住む小阪隆治さんが発案しました。道路沿いの山林を所有し、近くのレストラン「山の家はせがわ」を経営する中西慶三さんが土地を提供。鷹峯学区や杉阪を含む中川学区の仲間らが協力し合い、6月20日、屋根付きの掲示板を作製。「北山地域の山々への産廃、残土の持ち込みに反対」と書き、共産党のポスターを張り出しました。

 設置のきっかけは、鷹峯山中で行われている産廃まじりの残土投棄です。約3年前から、鷹峯小学校の通学路にもなっている、鷹峯街道(府道31号)を通って京見峠から残土「処分場」へと、10㌧積みの大型ダンプカーが次々と通過。鷹峯学区では交通の安全が問題になってきました。

 一方「処分場」の下方にある杉阪側では、投棄された残土が土砂崩れを起こす危険にさらされてきました。しかし、京都市はまともな指導を行わず、業者のやりたい放題を事実上容認してきました。

 たまりかねた小阪さんらが、自民党や公明党の議員に相談。昨年、市議会へ陳情書を提出しました。しかし、現場に何度も足を運び、徹底した行政指導を求めたのは、共産党の議員だけでした。

 小阪さんは「迫力ある質問で、私らの声を議会で代弁してくれ、ほんまにありがたかった。掲示板はせめてもの恩返し」と話します。

 中西さんは「道幅の狭い鷹峯街道に残土を運ぶダンプが次々と通るため、レストランへ来るお客さんが怖がって、減っているんです。二つ返事で協力させてもらいました」と言います。

 住民有志は「住民の立場に立ってくれるのはどの党なのか、痛感した。共産党にはもっとがんばって大きくなってほしい」と話しています。