街頭で訴える、長砂氏(中央)と福山弁護士(右)、平林ちえみ京丹後市議(3月29日)

福山和人弁護士が応援「ないのはやる気」

 京丹後市長選(19日告示、26日投票)に立候補を表明している「ともに京丹後」共同代表の長砂こうき氏(56)は3月29日、福山和人弁護士、日本共産党市議団の4氏とともに同市内6カ所で宣伝を行い、「市政が変われば暮らしは変わる」と訴えました。

 長砂氏は、同市職員など自治体職員としての29年間の中で、市民の願いに寄り添おうと職務に励んできた一方で、この思いと首長の姿勢の「乖離」を経験してきたことを振り返り、「市民が安心して住み続けられる町にしたい。今、市政を変えなければ」と出馬を決めたと述べました。

 目指す町づくりは、「誰もが幸せな京丹後市」とし、その実現のために、まずは市役所を挙げた営業・暮らしの実態調査を行いたいと表明。その上で、同市の年間予算(約320億円)の1%で実施可能な公約「すぐやるプラン」として、▽住宅改修助成制度など地域の仕事おこし▽有害鳥獣防御柵の材料費の地元負担をなくす▽給食費の段階的無償化▽国保税の均等割廃止(18歳以下)▽地域づくりの拠点整備と人材育成─などの中身を丁寧に解説しました。

 公約は、この先も市民の意見をもとに練り上げたいと述べ、「市政が変われば住民の暮らしが変わる。4月26日に必ず変えたい」と力を込めました。

 福山弁護士は、新型コロナウイルスの影響で宿泊客が7割減という市内の民宿の話を紹介し、「暮らしと営業を守るために市は、できることは何でもするべき。長砂市政で市民の不安を払しょくしよう」と呼びかけました。

 市長選の大きな争点は2004年に同市が誕生した市町村合併の是非だと指摘。合併後、人口減少が続く中で、前・現市政は、小学校・保育所を約半減させるなど地域の疲弊をさらに進めてきたと指摘しました。

 こうした「行き過ぎた統廃合」をやめ、公共インフラ整備や子育て支援、福祉充実で誰もが住み続けられるようにするため、長砂氏が掲げる「すぐやるプラン」の実行が必要だと訴え、「ないのはお金やなくてやる気です」と強調しました。

出馬表明3氏 暮らしそっちのけ

 また、長砂氏以外に立候補を表明している前市長、現市長、前市議会議長の3氏について、「合併16年、市民の暮らしそっちのけで統合にあけくれた者、それら悪政に加担してきた者だ。この3人に託しても未来はない。流れを変えるしかない」と力を込めました。

 同市議団は、市長選・市議選勝利で「市民の暮らし、営業の願いに応える」と訴えました。