開館20周年記念 未来も新しくまた過去も新しい─工芸の名品より

6月11日(土)~9月4日(日)10時~17時(月曜休、祝日の場合開館、翌休。入館16時半まで)、アサヒビール大山崎山荘美術館(京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3。JR京都線「山崎」より徒歩10分。Pなし)TEL075・957・3123。
民藝運動の指導者・柳宗悦(1889─1961)は、急速な近代化によって失われつつあった民藝の品々に着目し、これまで顧みられることがなかった伝統的なものにこそ美が宿っていると唱え、新たな価値をつくり出しました。柳の思想に共感し、民藝運動をあつく支援したアサヒビール初代社長・山本爲三郎(1893─1966)は、自らも中国や朝鮮、オランダの古陶磁を蒐集したほか、イランやウズベキスタン、ハンガリーなど、当時ではあまり目を向けられていなかった中近東や東欧の古陶磁を蒐集することで新しい美をもとめました。これら古きものの中に新しい美を見いだしていた山本は、同じく伝統的なものに範を得て、現代的な造形に昇華した河井寬次郎(1890─1966)や濱田庄司(1894─1978)など、同世代の作家たちによる未来へ向けた美の創造についても深い理解を持ちあわせ、生涯にわたって彼らの支援を続けました。
山本爲三郎が新しい美をもとめて蒐集した各地の古陶磁の名品を中心に展示するほか、彼が未来を見据えて支援した同世代の作家たちによる名品を紹介し、山本の美意識と、芸術文化支援活動の業績に迫ります。
一般900円、大高生500円、障がい者手帳所持300円、中学生以下無料。
問い合わせTEL075・957・3123(総合案内)/FAX075・957・3126(アサヒビール大山崎山荘美術館)。
- 講演会
①「幻の陶磁をもとめて─近世ヨーロッパの苦闘」
6月12日(日)14時~15時 同館展示室2
講師=樺山紘一(東京大学名誉教授/印刷博物館館長)②「未来資源としての美意識」
6月24日(金)14時~15時半 同館展示室2
講師=原研哉(デザイナー/日本デザインセンター代表/武蔵野美術大学教授)③「西アジアの酒宴美術史」
6月25日(土)14時~15時半 同館展示室2
講師=田辺勝美(東洋美術史学者)
無料(要入館料)。各回定員50人(先着順)。対象は中学生以上 ※要申込FAXまたは往復はがきで(1)イベント番号・日時(2)参加者全員の氏名(3)住所(4)電話番号(5)FAX番号を明記のうえ、〒618-0071 京都府乙訓郡大山崎町銭原5-3 大山崎山荘美術館「イベント係」まで申し込み。
※申込は1回につき2人まで
※往復はがきの場合、参加希望日1週間前必着 - 夏休み企画 家族で楽しむクラシック音楽
8月6日(土)、8月7日(日)①10時半②12時半③14時半 同館本館
無料(要入館料)。※申込不要 - アサヒ ラボ・ガーデン提携企画レクチャー「時をこえる美─工芸の名品たち」
7月16日(土)14時~15時 アサヒラボ・ガーデン ※美術館では開催しません
企画展の理解をより深めるためのレクチャー。
講師=同館学芸員
無料(要入館料)。定員40人(抽選)。
※アサヒ ラボ・ガーデンより要申込。6月中旬より受付
アサヒ ラボ・ガーデン(大阪府大阪市北区小松原町2番4号大阪富国生命ビル4Fまちラボ内。JR「大阪」・各線「梅田」より5分)。 - ギャラリートーク
展覧会期間中、第2・第4土曜日14時~14時半、大山崎山荘美術館展示室
学芸員による展示の見どころ解説。
無料(要入館料)。※申込不要
山城社会科研究会245回例会~戦争孤児から平和を学ぶ
6月10日(金)19時、京田辺中部住民センター「せせらぎ」1F和室(京都府京田辺市草内美泥22-2。近鉄京都線「新田辺」より京阪バス・奈良交通バス「草内口」下車すぐ。Pあり)TEL0774・64・8810。
講師=平井美津子(吹田第一中学校・社会科教諭、シリーズ「戦争孤児」の第3~5巻を編集)
テーマ=『戦争孤児から平和を学ぶ~原爆・沖縄・引き揚げ・残留孤児~』
500円。
問い合わせTEL0774・46・1291(片桐)。
したため#4 『文字移植』

6月10日(金)~6月13日(月)、アトリエ劇研(京都市左京区下鴨塚本町1。地下鉄烏丸線「松ヶ崎」より徒歩約15分、または市バス「下鴨東本町」下車すぐ。Pなし)TEL075・791・1966。
ある物語を翻訳するために訪れた島で、言語と言語のあわいで惑う”わたし”――言葉はどのように「移植」できるのか、その「移植」をおこなう者の身体とは、どのような運動のさなかにあるのだろうか。出演者の日々の生活のドキュメントから演劇をたちあげてきたしたためは、2016年、テキストと出会う旅をはじめました。アトリエ劇研創造サポートカンパニーとしての京都公演、創作コンペティション受賞公演としての福岡公演、日本語とドイツ語、ふたつの言語を往復しながら精力的に活動し、芸賞の受賞も続く作家・多和田葉子の初期作『文字移植』(1993)。言葉と身体が発火するところへ。
原作=多和田葉子
出演=穐月萌、岸本昌也、菅一馬、多田香織(KAKUTA)
一般2800円(前売り2500円)、学生2000円(前売り1700円)、高校生以下無料。
※学生・高校生以下要証明書。未就学児入場不可
チケット取り扱い
WEB申込みフォーム、または、希望公演日時、名前、券種、人数、連絡先を明記の上、info.shitatame[at]gmail.comまで申し込み。
問い合わせTEL070・6927・5835(トヨヤマ)、したため
【開演時間の詳細】
6月10日(金)19時
6月11日(土)14時/19時
6月12日(日)14時/19時
6月13日(月)14時
※各回、開演30分前より受付開始
第41回彩々会日本画展
6月10日(金)・6月11日(土)・6月12日(日)、10時~18時(最終日17時まで)、京都府立文化芸術会館3F(京都市上京区河原町通広小路下ル東桜町1。市バス「府立医大病院前」下車すぐ。有料Pあり)TEL075・222・0847。
いろんな人があつまって、いろんな絵をかく集まりです。
問い合わせTEL075・801・8344(中田)。
市民のための法律・税金セミナー2016年
6月9日(木)~13時半~15時、ハートピア京都第4F、第5会議室(京都市中京区竹屋町通烏丸東入ル清水町375。地下鉄烏丸線「丸太町」5番出口すぐ。障がい者専用Pあり、周辺に有料Pあり)TEL075・222・1777。
市民のための法律・税金セミナー2016年+無料相談
●第1回 6月9日(木)13時半開会~15時
これだけはおさえておきたい~相続と相続税の計算方法~
●第2回 6月16日(木)13時半開会~15時
かしこい遺言の書き方~遺言と相続税のポイント~
●第3回 6月23日(木)13時半開会~15時
知って安心!後見制度
※各回ともセミナー終了後に無料法律相談実施 先着5名
無料。申込不要
問い合わせTEL075・211・4411(京都第一法律事務所)。
安田泰三 手吹きガラス展
6月8日(水)~6月14日(火)10時~20時(最終日16時閉場、30分前締切)、京都髙島屋6F美術画廊(京都市下京区四条通河原町西入ル真町52番地。阪急京都線「河原町」地下直結)TEL075・221・8811。
問い合わせTEL075・221・8811(京都高島屋)。
倉本修個展~詩歌の装画・装幀

6月7日(火)~6月12日(日)12時~19時(最終日17時まで)、ギャラリーヒルゲート1F・2F(京都市中京区寺町通三条上ル天性寺前町535。地下鉄東西線「京都市役所前」5・6番出口より寺町通を南へ)TEL075・231・3702。
問い合わせTEL075・231・3702(1F)/TEL075・252・1161(2F)/FAX075・231・3750(ギャラリーヒルゲート)。
【関連イベント】
倉本修トークショー「詩歌(うた)の装幀を語る」
6月11日(土)18時半~20時。
ゲスト=永田和宏(歌人)ほか。
一般1000円、学生500円。
※要予約
ジョアン・フック絵画展

6月7日(火)~7月3日(日)11時~18時(月曜予約制。最終日17時まで)、ランデヴーギャラリー(京都市上京区下立売智恵光院西入ル一筋目下ル。市バス「丸太町智恵光院」下車徒歩3分)TEL075・821・7200。
ジョアン・フックは熊本市に寄贈した「熊本城の春」をはじめ、「熊本城の四季」を描いています。
日本の歴史を感じさせる熊本城、そして熊本の美しい自然に胸打たれたことが作品を描くきっかけでした。
同展では「熊本城の四季」(版画・ミストグラフ)も展示販売します。
問い合わせTEL075・821・7200/FAX075・821・6464(アークコーポレーション)。
小泉広明個展
山本冬彦選抜 全国若手作家東西交流展in京都

6月7日(火)~6月12日(日)11時~18時(6月20日休。最終日16時まで)、ちいさいおうち Gallery Little house(京都市下京区室町通四条下ル鶏鉾町478。阪急京都線「烏丸」・地下鉄烏丸線「四条」より徒歩1分)TEL090・9977・1559。
毎年若手作家のグループ展を企画しています。
地元の美大と全国の美大出身の若手作家の多様で多彩な個性の交流展をお楽しみください。(アートソムリエ・山本冬彦)。
問い合わせTEL090・9977・1559(ちいさいおうち)。


