薬師川千晴 展~絵画に捧げる引力
10月20日(火)~11月1日(日)11時~19時(月曜休。金曜20時まで、最終日18時まで)ギャラリーパルク(京都市中京区三条通御幸町弁慶石町48三条ありもとビル 。[ル・グランマーブル カフェ クラッセ] 店舗内より2F。阪急「河原町」駅・京阪「三条」駅より徒歩15分 。地下鉄東西線「京都市役所前」駅より徒歩5分)TEL075・231・0706。
2011年に京都精華大学洋画コースを、2013年に同大学大学院芸術研究科博士前期課程芸術専攻を卒業した薬師川千晴(やくしがわ・ちはる/1989年・滋賀県生まれ)は、在学中よりグループ展などに出品を重ね、2014年に初個展『絵画碑』(Gallery PARC)を、2015年に『ハイパートニック・エイジ』(京都芸術センター)に出品するなど、着実に活動を展開させています。
薬師川はこれまで、多くはテンペラ絵具を用い、紙に絵具を置いてそれを二つ折りにするなどして転写し、対称の図を創出するデカルコマニー技法をもって絵画制作に取り組んでいます。
絵画に向かう薬師川の思考にはまず「あらゆるものから質量が失われつつあるこの世界」への危機感があるといい、絵画を作家の「表現」とするのではなく、作家が絵画を「通して」思考し、そこに何を「託す」のかという自問を抱いています。作品《絵画碑》では、まず絵画に「時間を託す」として、かつて “何か” であったものの集積である「土」によるテンペラ絵具とデカルコマニー技法により、画面上に現在までの “歴史” という時間を堆積させ、絵画をまるで「時の碑」とするかのような取り組みを見せています。
同時に「絵画とは絵具と絵具が引き合い、隣同士の色とが交わる連鎖により成り立っている。この意味において、絵画とは絵具と絵具の引力によって成り立っているといえるのではないだろうか。」とする視点から、「私は、この質量ある物質にそなわる互いに求め合う引力を作品に託す。」と思考を進め、ひとつの絵具の塊をデカルコマニーにより再び分つことで、互いに引き合う微かな「引力」を画面上に生じさせようとしています。
本展『絵画へ捧げる引力』は、こうした薬師川の思考と願いを込めた一連の作品《絵具の引力》を中心に構成しています。個々の作品に見られる絵具の動きには、かつてひとつであった物質が引き合うベクトルを見ることができるとともに、作品を特異点として過去:現在:未来へと移る時間を垣間見ることができます。また、あやういシンメトリックなフォルムには、私たち「人」の面影、あるいは願い・祈る時に「合わせる手」にも似た姿を垣間見ることができ、そこに物質世界と非物質的世界の狭間の様相を目にすることができるのではないでしょうか。(ギャラリー・パルク)
問い合わせTEL/FAX075・231・0706(Gallery PARC)。
第12回四季彩会展
10月20日(火)~10月25日(日)11時~18時(最終日17時まで)、ギャラリーカト1F(京都市中京区寺町通御池下ル西側。地下鉄東西線「京都市役所前」5番出口より寺町商店街へ徒歩約1分)TEL075・231・7813。
問い合わせTEL075・231・7813(ギャラリーカト)。
「よこづな文庫の50音。」
10月20日(火)~10月25日(日)11時~19時(最終日17時まで)、ギャラリーH2O(京都市中京区富小路通三条上ル福長町109。地下鉄東西線「京都市役所前」・地下鉄「烏丸御池」より徒歩10分)TEL075・213・3783。
無料。
問い合わせTEL075・213・3783(ギャラリーH2O)。
2015年度燦の会洋画展
10月20日(火)~10月25日(日)11時~18時(最終日17時まで)、ギャラリーカト2F(京都市中京区寺町通御池下ル西側。地下鉄東西線「京都市役所前」5番出口より寺町商店街へ徒歩約1分)TEL075・231・7813。
問い合わせTEL075・231・7813(ギャラリーカト)。
戦後を語る70のカタチ
10月20日(火)~12月13日(日)9時半~16時半(月曜休館、但し11月23日は開館。11月4日(水)・11月24日(火)休館。入館16時まで)、立命館大学国際平和ミュージアム中野記念ホール(京都市北区等持院北町56-1。市バス「立命館大学前」下車。Pなし)TEL075・465・8151。※ご来場の際は公共交通機関をご利用ください
大人400円、高中生300円、小学生200円。
※11月14日(土)、15日(日)は関西文化の日の為、無料。常設展も併せて観覧可。
問い合わせTEL075・465・8151(立命館大学国際平和ミュージアム)。
【関連イベント】
2015年度国際言語文化研究所連続講座『70年目の戦後史再考』
10月毎週金曜日、17時半~19時半(17時開場)、立命館大学衣笠キャンパス創思館カンファレンスルーム(10月9日のみ国際平和ミュージアム2Fミュージアム会議室)
無料。予約不要。
問い合わせTEL075・465・8164genbun[at]st.ritsumei.ac.jp
WEB(立命館大学 国際言語文化研究所)
映画上映会
『家族』(山田洋次監督/1970年/松竹)
11月7日(土)13時半~16時、立命館大学 衣笠キャンパス 充光館地階301教室
解説=番匠健一(立命館大学生存学研究センター客員研究員)
第235回 上方落語勉強会
10月19日(月)18時半開演(各回30分前開場)、京都府立文化芸術会館3F和室(京都市上京区河原町通広小路下ル東桜町1。市バス「府立医大病院前」下車すぐ。京阪本線「神宮丸太町」より徒歩12分。有料Pあり)TEL075・222・1046。
上方の中堅・若手落語による落語会です。小佐田定雄・くまざわあかねの両氏が交互に新作落語を発表し、その題名を当日のお客様から募る「お題の名づけ親はあなたです」シリーズが好評。
一般1700円(前売り1500円)、学生1300円。
出演=桂恩狸、桂雀太、桂団朝、桂米二、笑福亭由瓶
問い合わせTEL075・222・1046(京都府立文化芸術会館)
戦後70年、アウシュビッツ鎮魂(レクイエム)
10月18日(日)14時開演(13時半開場)、京都コンサートホールアンサンブルホールムラタ(京都市左京区下鴨半木町1-26。地下鉄烏丸線「北山」1番出口より南へ徒歩5分。有料Pあり)TEL075・711・2980(代)。
戦後70年の節目の年に、イスラエル出身のピアニストであるギリアード・ミショリ氏を中心に、田隅靖子館長と旧知の音楽家が集い、ナチス・ドイツにより強制収容所で落命を余儀なくされた作曲家の作品をはじめ、「鎮魂」をテーマとした現代音楽をご紹介します。
出演=ギリアード・ミショリ(ピアノ)、ギオルギ・バブアゼ(ヴァイオリン)、大嶋義実(フルート)、田隅靖子(ピアノ)。
プログラム=ブロッホ/「バール・シェム」より「即興」、ロボダ/無伴奏ヴァイオリンための「モノローグ・レクイエム」、ウルマン/ピアノソナタ第7番より第5楽章、シュールホフ/フルートソナタ、ミショリ/フルートとピアノのための「詩編」 ほか。
3000円、学生・シニア・障がい者10%割引。全席自由。
※未就学児入場不可
チケット取り扱い・問い合わせTEL075・711・3231(京都コンサートホール/10時~17時、第1・第3月曜休)、TEL0570・02・9999(チケットぴあ)Pコード:253-448、TEL0570・000・407(ローソンチケット)Lコード:53239。
休日パントマイム講座
10月18日(日)13時~15時、P-act(京都市上京区河原町通今出川下ル梶井町448 清和テナントハウス2F。京阪鴨東線「出町柳」より西に徒歩10分、または市バス「河原町今出川」下車すぐ。Pなし)。
パントマイムは「いろいろなものまね」という意味です。この講座では、想像したことを身体で形にできるようになる為のレッスンをします。パントマイムのテクニックを体験しながら、表現力豊かな心と身体を目指しましょう!レッスンは身体訓練・テクニック体験・即興をします。
講師=パーカーズ
一般2000円、高校生1500円、中学生以下1000円。※定員8人
申し込み・問い合わせTEL090・4491・3161(山谷)。parkaers.a.k[at]ac.auone-net.jp。
分林保三13回忌・分林弘一3回忌追善能
10月18日(金)12時半開演(11時45分開場)、京都観世会館(京都市左京区岡崎円勝寺町44。地下鉄東西線「東山」1番出口より北へ徒歩5分。有料Pあり)TEL075・771・6114。
舞囃子「海士」分林道隆、能「二人静 立出之一声」観世清和・片山九郎右衛門、狂言「悪坊」茂山千五郎、舞囃子「砧」杉浦豊彦、能「安宅 勧進帳 瀧流」分林道治。
S席(正面指定)13000円、A席(脇正面指定)10000円、B席(中正面・2F自由)7000円、学生(2F自由)5000円。
チケット取り扱い・問い合わせTEL075・771・6114(京都観世会館)、TEL075・495・5345(分林真謡会)ほか。
猫キャメラマン えいざぶろう写真展「NYA」
10月18日(日)~11月3日(火・祝)11時半~19時(金曜定休)、カフェいちまるまるいち(京都市上京区泰童町288。市バス「千本中立売」下車、東へ徒歩5分。Pなし)TEL075・406・0738。
“猫キャメラマン・えいざぶろう”が、NYAたちの日常を少しだけドラマチックに切り取った写真展。ノスタルジックな町家カフェで、NYAたちの表情や情景の写真と共に、ゆったりと流れる時間をお愉しみください。
無料。※要1オーダー
問い合わせTEL075・406・0738(Cafe1001)。
「Neko photolife ねこフォトライフ」