値上げ中止を求める請願と署名を提出する会のメンバー(右)ら(11月25日、南丹市)

4人世帯(月20立方㍍)月3240円→4120円に

 南丹市が来年6月1日から水道料金を1~3割値上げする条例改定案を、開会中の同市議会12月定例会に提案しています。これに対し、住民団体「南丹市の上下水道料金値上げの中止を求める会」は11月25日、市議会に対して値上げ中止を求める請願と署名2193人分を提出しました。

 同市は老朽化した管路や施設の更新、耐震化の費用確保などを理由に値上げを提案。併せて上水道区域と旧簡易水道区域で異なっていた料金も統一します。

 上水道区域では1~3割、旧簡易水道区域では1~2割弱の値上げを予定。上水道区域の4人世帯(月20立方㍍)では、現行3240円が4120円となり、3割弱の値上げとなります。新たな料金は、来年6月の使用分から適用されます。下水道も同時に値上げとなります(1年間は激変緩和措置あり)。

 請願では、物価高騰が続くもとでの値上げは、「市民の生活・生業に深刻な影響をもたらします」と指摘。昨年度の上下水道事業は黒字経営であるとともに、預貯金もあるとし、「料金値上げをしなければ経営が破綻するような状況ではありません」などと訴え、中止を求めています。

 請願の紹介議員は日本共産党の河野啓介市議で、提出には河野議員と同党の小林毅議員が同席しました。