ろうそくの明かりで、3・11の文字が浮かび上がったメモリアルキャンドル(3月7日、京都市伏見区・向島ニュータウン)

 「3・11」東日本大震災、東京電力福島第1原発事故から15年を前に、犠牲者を追悼する「3・11メモリアルキャンドル」が3月7日、京都市伏見区の向島ニュータウンで行われました。同ニュータウンなどで暮らす避難者と地元住民らがろうそく約300本に火をともし、被災地に想いをこめて慰霊、復興、平和な社会の実現などを祈りました。

 原発事故から京都へ避難してきた人たちでつくる「笑顔つながろう会」と住民らでつくる実行委員会が共催で、2013年から実施。今年で14回目となります。

 冷たい風が吹く中、ニュータウン内の広場に「3・11」の形に並べられたろうそくに点火。数字が浮き上がる中、「バイバイ原発」などと書かれたステッカーなどを手にした参加者らは、黙とうをささげました。

あいさつする高木久美子さん

私たちが願う生活再建、心の復興とは違う方向に

  「世界に平和を」「原発反対」「震災復興も原発事故も終わっていない」など、参加者から寄せられたメッセージが紹介。「笑顔つながろう会」代表で、福島県いわき市から娘2人を連れて2012年に避難してきた高木久美子さん(59)があいさつしました。「福島では最先端の建物が立ち並ぶようになったが、私たちが願う生活再建、心の復興とは違う方向となっている。被災者の悲しみは癒えず、今日がまた震災について考える機会になってほしい」と訴えました。

 子ども2人を連れて参加した女性(37)は「今でも15年前のことを鮮明に覚えている。震災、原発事故が引き起こしたことを忘れないため、できるだけ毎年参加するようにしている」と話していました。

子どもらと一緒に祈りをささげる参加者