ポスターを持ちアピールする行動参加者ら(7月21日、京都市右京区)

 外国人への根拠のない差別や女性蔑視発言をふりまく参政党が議席数を伸ばした参院選開票翌日の21日、「排外主義に抗う緊急街宣」が京都市右京区の西院交差点で行われました。

 飲食店経営者の河本真智子さんが、「それでも当たり前に私たちは、排外主義に抗う」とSNSで行動を呼びかけたもの。発信を見て来た知人や、通りがかりに参加した人ら、15人余が参加し、「わたしたちは差別に抗う」「差別主義者は政治家になるな」と書いたポスターを掲げてアピールしました。

差別の先にあるのは虐殺や分断

 スピーチでは、選挙で掲げられた参政党のスローガン「日本人ファースト」=直球の差別だと述べ、日本人と誰かを分断する先にあるのは虐殺や戦争だと強調。「『差別はいけない』と言うのは政策を語る以前の当たり前のこと。差別を前提にした社会はだめだと選挙が終わっても声を上げ続けなくてはいけない」と訴えました。

 また、「外国人が優遇されている」「生活保護世帯の33%が外国人世帯」など、参政党の主張が根拠のないうそだと批判しました。

 通りかかった40代の女性は、参政党への注目が過熱するのを案じ、SNSでの「GO VOTE」(投票する)の呼びかけを今回はためらったと話し、「国際結婚をしている友人もたくさんいます。友人やその子どもに日本人ファーストの意味は説明できない」と行動を激励しました。

 立ち止まり、うなずきながら聞く女性、行動参加者に握手を求めた男性、連帯のポーズや拍手を送る人の姿がありました。