日本共産党府議団は5月17日、西脇隆俊府知事に対し、知事が府民への説明もなく強行している「北山エリア整備基本計画」の白紙撤回などを求めて申し入れました。

 同計画の白紙撤回を求める署名が13万人分を超えるなど、4月の府知事選で大きな争点になったにも関わらず、西脇氏は選挙期間中、同計画についてほとんど語りませんでした。しかし、知事選直後のメディアのインタビューで西脇氏は一転、同計画の推進姿勢を示し、府立植物園について「最初に着手したい」と述べています。さらに計画推進に向けて、新たに「文化施設政策監」のポストを設け、16人もの異例の体制(部長級4人、課長級6人など)を敷くなど、推進姿勢を露わにしています。

 申し入れでは、府民や議会などには、情報提供や説明がなかったにも関わらず、知事選が終わった途端に体制強化し、推進姿勢を示したことは「あまりにも府民不在で、内容を検討する以前の問題」と厳しく批判し、同計画の白紙撤回を求めています。

 申し入れには、新設の文化施設政策監が対応。府議らが「知事選でも触れず、住民への説明もない。こんな進め方は許されない。白紙撤回すべき」と求めました。府側は「ていねいに対応していきたい」と言わざるを得ませんでした。