相楽中部消防組合(木津川市と笠置町、和束町、南山城村の4自治体で構成)消防本部と木津川市は12月18日、同市城山台9丁目1番地に建設予定の同消防本部新庁舎移転の基本設計について、地元説明会を開きました。

 会場の城山台小学校には市民ら51人が参加し、質疑が行われました。

 この問題は、移転新築と出張所を再編(統廃合)する計画で、昨年11月に「新庁舎建設基本構想」を策定。その後の説明会以降、移転先の土地が防災拠点としてふさわしいのかという疑問や、統合で廃止される木津西と山城の両出張所を存続してほしいという要望が出されています。

 この日の説明会では、消防本庁舎、車庫、訓練の各棟の配置図と平面図、外観のデザインイメージと、計画地の一部で実施したボーリング調査の結果が報告されました。

 参加者からは、新庁舎の移転先に関して、住宅地に隣接し、府道沿いではない土地に決定した理由、車両などの出入口が東側にしかないことへの不安、地滑りが起こる心配がないかなどの質問が出されました。

存続求める署名に住民8割が賛同

 山城町の住民からは、消防出張所が10年後に廃止される計画に対して、「残してほしい」と求める署名に取り組み、8割を超える住民の賛同があることが紹介され、消防本部や市はどう受け止めているのか、と尋ねる発言がありましたが、当局側から、受け止めについいての明快な回答はありませんでした。

 消防新庁舎は、鉄筋コンクリート3階建て(4600平方㍍)。車庫棟、訓練棟などと合わせて建築物規模は5170平方㍍。25年6月の竣工を目指しています。