署名を呼びかけている京都労山の平尾さん

 京都府勤労者山岳連盟(京都労山)は、このほど北陸新幹線延伸のルート変更などを求める要望署名に取り組んでいます。署名活動とともに学習会などを開催し、「京都の山と自然環境を次世代に引き継ぐため、計画の見直しを」と呼びかけています。

 署名は、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構に対し、京都丹波高原国定公園を縦断する現ルート案は、自然環境への影響が大きく環境破壊の懸念があるとし、現行ルート計画の見直し・再検討を要望。また、自然環境への影響が明らかになった場合は、計画の凍結・見直しを求めています。

 署名運動は今年3月の定期総会で取り組むことが確認され、現在1029人分が集まっています。京都労山のメンバーだけでなく、幅広い個人、団体に署名を呼びかけています。今月末が第1次締め切りですが、11月以降も引き続き取り組む予定です。

 昨年9月には京都労山自然保護委員会が、芦生山の家ガイドで写真家の広瀬慎也さんを講師に招いた学習会を開催し、今月14日にも学習会を行いました。

 自然保護委員会の平尾繁和委員長は、自身が芦生で撮影した植物の写真を労山の全国自然保護講座で紹介し、署名を呼びかけています。署名について、「全国的に、北陸新幹線だけでなく、リニア中央新幹線など自然破壊の大型開発が相次いでいます。各地の労山が建設見直しを求める取り組みを広げているなか、京都でも、この問題を知ってもらい、多くの人に署名してほしい」と話しています。

 署名は、京都労山のホームページでダウンロードできます。問い合わせは京都労山FAX0774・32・7365。メール mb72ew23ml@kcn.jp