ちぎり絵でエイサーを表したバッジ

 沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する声を宇治の地でも広げようと、新日本婦人の会宇治支部が「基地は いらない」とアピールする缶バッジを作製。宇治母親連絡会も協力し、普及しています。

 同支部では例年、日本母親大会に代表者を派遣していますが、今年は沖縄県で開催予定の第66回大会(コロナの感染拡大を受けて中止、来年に延期)への派遣を見送る代わりに、沖縄の基地建設反対の運動に寄り添う取り組みをしようと発案したものです。

 バッジのデザインは、沖縄の伝統芸能のエイサーで大太鼓を抱え演技する男の子をモデルにした、正面とバックスタイルの2種。和紙の風合いを生かした、ちぎり絵で表現し、温かみと立体感のある仕上がりです。正面向きの図案には、さりげなくジュゴンもあしらわれています。

 デザインを担当した木下典子さん(66)は、「力強いメッセージをと考えた時、エイサーが浮かびました。表情や筋肉の表現に苦労しました」と作製過程を話します。

 安倍政権が、沖縄県民が選挙や県民投票で示した「辺野古移設反対」の民意を無視して、移設工事を強行し、「粛々と」工事を進めると言った菅義偉官房長官(当時)が新首相になったもとで、「“勝つ方法はあきらめないこと”という沖縄のたたかいに力を得て、京都でも沖縄の現状を広く知ってもらう機会になれば」と思いを込めます。

 バッジは1個200円。問い合わせは、新婦人宇治支部☎0774・22・5923。