福山和人さん

福山氏「市民みんなのための政治を実現しよう」

 来年1月19日告示(2月2日投票)の京都市長選挙で、立候補を表明している弁護士の福山和人氏(58)=確認団体「つなぐ京都2020」=は14日、同氏応援のために京都入りした日本共産党の志位和夫委員長、新社会党の岡﨑宏美委員委員長、小林節・慶応大学名誉教授とともに四条烏丸で街頭演説会を行いました。「市民みんなのための政治を必ず実現する。一緒に頑張ろう」と訴え、3氏とともにそろいぶみすると、詰め掛けた約2000人の聴衆から大きな拍手と歓声が沸き上がりました。

 福山氏は「政治は、大金持ちや一握りの権力者のものではない」と述べ、「暮らしを応援する政策の実行で、市民ための市政を実現する」と強調。門川市長が、「未来への投資」と言い、莫大な財政負担をもたらす北陸新幹線延伸計画を推進していることを批判し、「未来に投資というのなら、『すぐやるパッケージ』で掲げる、全員制の中学校給食の実施や子どもの医療費無料化拡充、給付制奨学金の創設、地元業者への地域密着型公共事業の発注などを実行することだ。この仕事をやるために、全力で頑張る。市長選勝利で、京都に福を呼び込もう」と呼びかけました。

 志位氏は、福山氏が公約として掲げた全員制中学校給食などを実現する「すぐやるパッケージ」について、「暮らしを応援する政策で、大賛成」と強調。門川市長が財政問題を理由に、選択制の中学校給食に固執していることを批判し、「選択制は、子どもたちの間に差別と分断を持ち込むものだ。教育には絶対差別があってはならない。問題はお金がではなく、市長のやる気だ」と述べました。「この他にも、子どもの医療費無料化拡充など、『すぐやるパッケージ』には市民の願いが詰まっている。やる気も知恵もある福山さんに市長になってもらおうじゃないですか」と呼びかけました。

 また、志位氏は、「福山市長実現で、歴史都市・京都のまちと景観を守ろう」と力説。全国にインバウンド観光客の呼び込みとホテル建設の号令をかけたのが安倍首相であり、真っ先にそれに応えたのが門川市長と指摘。その結果、京都が人の住めないまちとなり、世界文化遺産の仁和寺前では、規制緩和の特例で大型ホテル計画が進められていることを挙げ、「京都のまち破壊、仁和寺の景観破壊を許してはいけない」と訴えました。

 さらに、国政の一大問題となっている「桜を見る会」の疑惑について言及し、「今度ばかりは安倍首相は逃げ切れない」と指摘。「モリカケ」疑惑の構図と似ているが違いもあると述べ、関係者の多さや「ジャパンライフ」など実害を被った被害者が数千人規模でいること、安倍首相に直結する違法行為の疑惑が多数あることを挙げ、「安倍内閣を総辞職に必ず追い込む。そのため、野党共闘で頑張り抜く」と述べました。その上で、来年の通常国会が1月20日開会とされていることに触れ、「市長選告示が1月19日で、ちょうど国会と重なる。福山さんが勝利するなら、国政に与える影響は大きい。福山勝利で、日本の政治を変えよう」と呼びかけました。

 小林氏は「政治とは、本来国民を幸せにするものだが、安倍政権は権力を私物化し、その政治は国民を貧しくするものでしかない」と述べ、「福山さんを市長にし、安倍政治への反撃の第1歩にしてほしい」と訴えました。岡﨑氏は「2月2日の投票日、福山市長で、政治に春を呼び込もう」と述べました。

志位委員長 揃い踏み