大河原壽貴さん
倉林明子候補(右端)の応援演説をする大河原弁護士、大門実紀史参院議員(左)=19日、京都市中京区=

 安倍首相が各地の遊説などで改憲を前面に据え、9条への自衛隊明記を公然と訴えるなか、改憲勢力の「3分の2」を許さず、9条改憲に向けた暴走を止めるかどうかが参院選の重大争点に浮上しています。19日、京都市中京区で行われた街頭演説会での大河原壽貴(としたか)弁護士の訴えを紹介します。

 いよいよ今度の日曜日が参院選の投票日です。この参院選は、安倍9条改憲を阻止する大きなチャンスです。日本共産党の躍進と、京都から倉林明子さんを国会へと再び送り出していただくことで、安倍改憲を止めましょう。

 安倍首相が、憲法に自衛隊を明記すると言い出したのは2017年5月のことでした。自民、公明、維新など改憲勢力が衆参で「3分の2」を持っている中で、「2020年施行を目指す」と具体的な期限を切って明言しました。これは、2016年の参院選で野党共闘が実現し、32ある1人区で野党共闘が11、勝利した。今度の参院選でも野党共闘が勝利すれば、参院で3分の2を確保することが難しいことを危惧したからです。

 安倍改憲発言から2年経ちました。しかし、その発議はおろか、自民党案を取りまとめて国会提示することすらできていない。多くの市民が声を上げ、3000万署名に取り組むという、市民の声と運動の力が、国会では改憲勢力が3分の2を牛耳る中でも、改憲の動き押し止めてきたのです。今度の参院選は、参院で「3分の2」を割り込ませる、安倍改憲を断念させるチャンスです。市民の運動が切り開いた、このチャンスを逃すわけにはいきません。

「国民に主権あることがおかしい」自民に憲法語る資格ない

 安倍首相は「憲法を議論する政党か、議論しない政党か」と言いますが、野党の要求で予算委員会開かなかったのはだれなのか。なにより、自民党、安倍政権が憲法について議論する資格はありません。党首討論で選択的夫婦別姓について問われ、安倍首相ひとりだけが賛成できなかった。京都の現職候補は、「国民に主権あることがおかしい」「大日本帝国憲法を土台」などと主張する人物です。こんな人たちに憲法を語る資格はない。参院選では、自民党に打ち勝って、倉林さんの再選を。比例代表では、野党共闘の要として、まっすぐ貫いてきた日本共産党をみなさんの力で躍進させてください。