新緑が水面に映える芦生の森

 北陸新幹線延伸による環境破壊が懸念される南丹市美山町の「芦生の森」の魅力を伝えようと、写真家の広瀬慎也氏の写真展「もりの記憶~芦生の森・緑うるおう頃」が3月22日から、京都市中京区のAMS写真館のギャラリーで開かれます。会期は同27日まで。

 「芦生の森」は同市東端にあり、面積は約4200ヘクタールで、その内の半分近くがほぼ手つかずの天然林です。動植物の種類も非常に豊富で、由良川の源流域でもあります。

 しかし、北陸新幹線延伸にともない、森付近がルート上にあたるため環境への悪影響が懸念されています。広瀬氏は、「展示を通じて森の魅力と重要さを多くの方に知っていただき、計画の是非を問うきっかけになれば」と話しています。

 広瀬氏は、「芦生の森」を20年以上にわたり撮影。本紙(18年12月16日付)でも、森の魅力を伝える写真とともに、寄稿してくれました。

 展示では過去2年間に撮影した春、夏の風景約30点を展示。広瀬氏は、「新緑の頃のうっそうとし、生命力にあふれる緑が見所の一つです」と語ります。

 23日午後2時から会場内で、岐阜県在住の音楽ユニット「ボスコ・エ・マーレ」によるライブも行われます。

 会場は中京区西ノ京銅駝町48。午前10時~午後6時(最終日午後4時)。22、23、24、27日は在廊。問い合わせTEL090・5157・5356、メールwfqwr226@ybb.ne.jp(広瀬さん)。