2月6日(金)~2月28日(土)11時~18時(日・月曜休。最終日16時まで)、桃青京都ギャラリー(京都市中京区一之舟入町375 SSSビル1F。地下鉄東西線「京都市役所前」直結、ゼスト御池16番出口より徒歩3分。Pなし。周辺有料Pあり)TEL075・585・5696。

岡歩は、ユーモアを交えながら、ときにラブレターを書くようにして日常のあれこれを形にし、手に取った人の眉間がふっとゆるむような“顔のある作品”をつくり続けてきました。今回の展示テーマである「真珠」は、貝の中に入り込んだ異物を排除せず、むしろ自ら傷つかないように包み込み、層を重ねながら形づくるというその成り立ちに魅力を感じたことから生まれました。特に、層が偏ることで不思議な形となるバロックパールは、その“偏り”ゆえに強い輝きを放つといわれ、岡はこの現象に、創作や表現のプロセス、人が抱える個性の源泉、さらには身近にいる「真面目に変な人」たちの姿を重ね合わせています。同展では、真珠のエピソードを人物に置き換えたタイヤ付きの作品、バロックパールから着想した立体作品、そして真珠の物語を内包するさまざまな造形を発表します。幼い頃に読んだ『トンデモねずみ大活躍』で、陶芸工がつくったネズミの人形が窯から本物として現れるシーンが心に深く刻まれて以来、「いつか作品が窯から『よっ』と出てこないか」という期待を胸に制作してきた岡にとって、土が焼成によって未知の変化を見せることは、今回のテーマと強く共鳴しています。

一方の腰越祐貴は、自然の生き物と人工的な要素を組み合わせ、失われていく自然や風景の曖昧さを陶芸によって再構築する作品を制作しています。景色や記憶は時間の経過とともに積み木のように崩れ落ち、形を留められないまま曖昧になっていきますが、腰越はその儚さを土と火の力で“もうひとつの風景”として定着させます。生き物はすべて手びねりで一点ずつ成形され、同じ姿はひとつもなく、焼成によって現れる陶土の質感が独特の生命感を宿します。大地となる器に生き物が寄り添う構成は、まるで物語の一場面のようであり、人間が人工の自然をつくらざるをえない時代への警告と自然への敬意を併せ持っています。腰越は陶という素材を通じて、現実とは別のもうひとつの自然を立ち上げています。

同展では、岡の“偏りから生まれる輝き”をテーマにした真珠の世界観と、腰越が創り出す“再生された自然の風景”が響き合い、土の受容力と再生という二つの力が立体的に提示されます。異なる視点を持つ二人が同じ素材から立ち上げる、もうひとつの景色ともうひとつの物語をぜひご高覧ください。
                                   桃青京都ギャラリー

作家在廊予定(岡歩):2月6日(金)13時~

問い合わせinfo[at]gallerytosei.com(桃青京都ギャラリー)。

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2026/01/20260206-02.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2026/01/20260206-02-150x150.jpgkyomin-minpo画廊・ギャラリー2月6日(金)~2月28日(土)11時~18時(日・月曜休。最終日16時まで)、桃青京都ギャラリー(京都市中京区一之舟入町375 SSSビル1F。地下鉄東西線「京都市役所前」直結、ゼスト御池16番出口より徒歩3分。Pなし。周辺有料Pあり)TEL075・585・5696。 岡歩は、ユーモアを交えながら、ときにラブレターを書くようにして日常のあれこれを形にし、手に取った人の眉間がふっとゆるむような“顔のある作品”をつくり続けてきました。今回の展示テーマである「真珠」は、貝の中に入り込んだ異物を排除せず、むしろ自ら傷つかないように包み込み、層を重ねながら形づくるというその成り立ちに魅力を感じたことから生まれました。特に、層が偏ることで不思議な形となるバロックパールは、その“偏り”ゆえに強い輝きを放つといわれ、岡はこの現象に、創作や表現のプロセス、人が抱える個性の源泉、さらには身近にいる「真面目に変な人」たちの姿を重ね合わせています。同展では、真珠のエピソードを人物に置き換えたタイヤ付きの作品、バロックパールから着想した立体作品、そして真珠の物語を内包するさまざまな造形を発表します。幼い頃に読んだ『トンデモねずみ大活躍』で、陶芸工がつくったネズミの人形が窯から本物として現れるシーンが心に深く刻まれて以来、「いつか作品が窯から『よっ』と出てこないか」という期待を胸に制作してきた岡にとって、土が焼成によって未知の変化を見せることは、今回のテーマと強く共鳴しています。 一方の腰越祐貴は、自然の生き物と人工的な要素を組み合わせ、失われていく自然や風景の曖昧さを陶芸によって再構築する作品を制作しています。景色や記憶は時間の経過とともに積み木のように崩れ落ち、形を留められないまま曖昧になっていきますが、腰越はその儚さを土と火の力で“もうひとつの風景”として定着させます。生き物はすべて手びねりで一点ずつ成形され、同じ姿はひとつもなく、焼成によって現れる陶土の質感が独特の生命感を宿します。大地となる器に生き物が寄り添う構成は、まるで物語の一場面のようであり、人間が人工の自然をつくらざるをえない時代への警告と自然への敬意を併せ持っています。腰越は陶という素材を通じて、現実とは別のもうひとつの自然を立ち上げています。 同展では、岡の“偏りから生まれる輝き”をテーマにした真珠の世界観と、腰越が創り出す“再生された自然の風景”が響き合い、土の受容力と再生という二つの力が立体的に提示されます。異なる視点を持つ二人が同じ素材から立ち上げる、もうひとつの景色ともうひとつの物語をぜひご高覧ください。                                   桃青京都ギャラリー 作家在廊予定(岡歩):2月6日(金)13時~ 問い合わせinfogallerytosei.com(桃青京都ギャラリー)。京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ