9月21日(火)~10月30日(土)10時~16時(日曜、全学休講日休館。土曜14時まで)、花園大学歴史博物館(京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1。JR嵯峨野線「円町」より徒歩8分)TEL075・811・5181。
大圓寶鑑國師350年遠諱記念・花園大学歴史博物館開館10周年記念 愚堂東寔遺墨選
 大圓寶鑑國師(だいえんほうかんこくし・愚堂東寔禅師)350年遠諱に際し、全国各地にある愚堂東寔(ぐどうとうしょく)ゆかりの寺院に蔵される師が遺した品々を紹介。愚堂が掲げた「正法復興」の足跡と禅風をたどります。
 ※会期中、展示替えあり
 入館無料。
 問い合わせTEL075・811・5181/FAX075・811・9664(花園大学企画広報室)。


 近世初期の妙心寺を代表する傑僧愚堂東寔(ぐどうとうしょく・1577~1661)は、当時形骸化しつつあった臨済禅の「正法復興」を目指した禅僧の一人です。愚堂は、「正法復興」の志を同じくする雲居希膺(うんごきよう)、大愚宗築(だいぐそうちく)らと共に全国を行脚し各地の禅匠に教えをこいます。
 承応3年(1654)に黄檗宗の宗祖隠元隆琦(いんげんりゅうき)が来日すると、隠元を妙心寺住持に招請しようとする動きがあらわれますが、愚堂の意見により隠元の住山は実現せず、関山一流の法脈は保たれました。さらに5年後の万治2年(1659)には、開山300年遠諱大法会で導師をつとめます。聖澤(しょうたく)派祖東陽英朝(とうようえいちょう)の事績をたどり、荒廃した東陽ゆかりの寺院を復興していく愚堂の門下には、一絲文守(いっしぶんしゅ)や至道無難(しどうぶなん)など近世禅宗史にその名を連ねる禅僧が数多く出ました。
※正法(しょうぼう)復興 200年来正法は絶えたといわれたこの時代に、本来あるべき臨済禅の教えに戻ろうとする動きを総じていう。
※関山一流 正法山妙心寺の開山関山慧玄(かんざんえげん)(1277~1360)、諡号(しごう)・無相大師(むそうだいし)からつづく伝灯。

https://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/noimage.jpghttps://www.kyoto-minpo.net/event/wp-content/uploads/2015/04/noimage.jpgkyomin-minpoイベント 9月21日(火)~10月30日(土)10時~16時(日曜、全学休講日休館。土曜14時まで)、花園大学歴史博物館(京都市中京区西ノ京壺ノ内町8-1。JR嵯峨野線「円町」より徒歩8分)TEL075・811・5181。 大圓寶鑑國師350年遠諱記念・花園大学歴史博物館開館10周年記念 愚堂東寔遺墨選  大圓寶鑑國師(だいえんほうかんこくし・愚堂東寔禅師)350年遠諱に際し、全国各地にある愚堂東寔(ぐどうとうしょく)ゆかりの寺院に蔵される師が遺した品々を紹介。愚堂が掲げた「正法復興」の足跡と禅風をたどります。  ※会期中、展示替えあり  入館無料。  問い合わせTEL075・811・5181/FAX075・811・9664(花園大学企画広報室)。  近世初期の妙心寺を代表する傑僧愚堂東寔(ぐどうとうしょく・1577~1661)は、当時形骸化しつつあった臨済禅の「正法復興」を目指した禅僧の一人です。愚堂は、「正法復興」の志を同じくする雲居希膺(うんごきよう)、大愚宗築(だいぐそうちく)らと共に全国を行脚し各地の禅匠に教えをこいます。  承応3年(1654)に黄檗宗の宗祖隠元隆琦(いんげんりゅうき)が来日すると、隠元を妙心寺住持に招請しようとする動きがあらわれますが、愚堂の意見により隠元の住山は実現せず、関山一流の法脈は保たれました。さらに5年後の万治2年(1659)には、開山300年遠諱大法会で導師をつとめます。聖澤(しょうたく)派祖東陽英朝(とうようえいちょう)の事績をたどり、荒廃した東陽ゆかりの寺院を復興していく愚堂の門下には、一絲文守(いっしぶんしゅ)や至道無難(しどうぶなん)など近世禅宗史にその名を連ねる禅僧が数多く出ました。 ※正法(しょうぼう)復興 200年来正法は絶えたといわれたこの時代に、本来あるべき臨済禅の教えに戻ろうとする動きを総じていう。 ※関山一流 正法山妙心寺の開山関山慧玄(かんざんえげん)(1277~1360)、諡号(しごう)・無相大師(むそうだいし)からつづく伝灯。京都のイベントの最新情報がわかる京都イベントナビ