観劇のつどいではあいさつする(左から)辰巳、堀川、山口、原田の各氏(1月11日、京都市下京区・京都劇場)

堀川、辰巳両衆院議員、山口府議補選候補らがあいさつ

 京都府日本共産党後援会は1月11日、前進座公演『出雲の阿国』を鑑賞する「新春観劇のつどい」を京都市下京区の京都劇場で行いました。

 開演に先立ち、同後援会の原田完事務局長があいさつ。初日(4日)に観劇した堀川あきこ衆院議員は、「阿国の自分の人権と尊厳を大事にしたいという思いはいつの時代も同じ。高市政権は一人一人の人権や尊厳、平和をないがしろにしている。こんな政治を変えるため、総選挙で自民党政治に審判を下し、4月には『自民党政治言いなりの知事でいいのか』の声を京都からつきつけよう」と訴えました。

 辰巳孝太郎衆院議員は、「維新の会の『国保逃れ』は絶対に許されない。国保料を自ら引き上げておいて、自分たちは一抜けたという維新の会に、『身を切る改革』などと言う資格はない。総選挙になれば必ず日本共産党を勝たせてほしい」と訴えました。

 4月の知事選と同時に行われる、府議補選右京区(欠員1)に立候補を予定している山口咲子・日本共産党右京区府政対策委員は、「看護学校に28年務め、学生と家族に向き合うなかで多くの矛盾を感じ、立候補を決意した。自己責任を押し付ける政治を変え、府民が主人の府政を築いていきたい」と決意を表明しました。

  『出雲の阿国』は、前進座が有吉佐和子の同名作を原作として1972年に初演。主演の阿国役を、いまむらいずみさんが初代、妻倉和子さんが2代目、そして今回16年ぶりの再演で、浜名実貴さんが3代目を務めました。

 桃山時代が舞台。出雲大社の御札売りから始まった阿国一座の念仏踊りが四条河原で人気を博します。阿国の夫・皷師三九郎(嵐芳三郎)の才覚により淀君の前で踊るほどに。男姿の阿国と猿若座の道化方だった伝介(松井誠)の女装の踊りで舞台は活気を帯び、阿国を慕い出雲から上洛したお菊(有田佳代)も加わった芝居仕立ての舞台は「阿国歌舞伎」と呼ばれます。

 しかし、庶民の前で踊りたい阿国と、貴人や富豪に取り入ろうとする三九郎との間に心の隔たりが…。三九郎は勝手に小屋を売ってお菊と江戸へ、傷心の阿国は、伝介らと故郷の出雲に帰ります。阿国は、たたら鉄の製造で生じる砂が大水の原因になっていることを知り、たたらの長・田部荘兵衛(藤川矢之輔)の前で踊り、砂止めの工事を願い出ます。

 秀吉の朝鮮出兵によるコメの増産で、農民出身の座員が次々と故郷に帰らざるを得なくなるとともに、遊女歌舞伎の隆盛により、阿国一座が苦境に陥っていく様は、芸術活動が立ち行かなくなっていったコロナ禍での現実と重なります。

 あくまでも庶民に根を張り、舞台を見てもらいたいと純粋に願う阿国と、同じ思いで支える伝助。一方、貴人や富豪に取り入りたいと考える三九郎と、三九郎に思いを寄せ、純粋な娘からしたたかな女性へと豹変していくお菊。両者の生き方の違いがくっきりと描かれます。

 威厳に満ちたたたらの長、阿国を追って出雲から来たものの拒絶されて阿国をおとしめようと立ち回る九蔵、必死で孫を引き戻そうとする守口のお婆(ばあ)、高貴さと慇懃(いんぎん)さを交錯させる山科言緒など、様々な個性が際立ちながらぶつかりあい、生き生きとした舞台をつくり上げました。阿国がたたらの男たちと躍るシーンは迫力に満ち、ラストの阿国と伝助の幻想的な舞は、一途な二人の生き様を鮮やかに映し出しました。