【京丹波町議選】暮らし応援施策実現で奮闘 中卒まで医療費無料、介護保険料引き下げ/11月11日告示・16日投票 共産党・東まさ子候補、運動と結んで論戦

給食費無償化、補聴器購入補助訴え
11日告示、16日投票で行われる京丹波町議選(定数13)で、日本共産党は現職の東まさ子氏(77)の1議席確保を目指しています。同党は、住民の暮らしの願いを議会で一貫して要求・実現してきました。引き続き、暮らし応援の町政実現へと奮闘しています。
畠中源一町政は、国が推進するデジタル化や交流・関係人口の増加などを進める一方、学校給食費無償化や補聴器購入補助など住民の要求に背を向けてきました。
共産党は議会で、これらの実現を一貫して要求。中学校卒業まで医療費の窓口負担ゼロや中学校のトイレ改修、学校体育館へのエアコン設置、介護保険料基準額の年間2900円の引き下げなどを実現してきました。
昨年12月、住民団体「子育てしやすいまちづくり・京丹波の会」(子育て京丹波の会)が、学校給食費無償化を求める署名543人分とともに、町議会に請願を提出しましたが、日本共産党町議団(2人)ら賛成少数で不採択となりました。
小中学校の給食費無償化に必要な予算は、約3600万円(24年度)です。共産党は議会で一貫して、住民の願いを受け止めるとともに、義務教育は無償という原則に基づき、無償化を実施するよう要求してきました。
道の駅関連に6億8千万円
しかし、現町政は、「財源確保が最大の課題」「受益者負担をお願いしたい」などと拒否しています。
現町政は暮らしの願いに背を向ける一方で、観光や買い物などで一時的に同町を訪れる交流・関係人口の増加に力を入れています。今年度予算では約8億4000万円を計上し、道の駅「瑞穂の里・さらびき」の施設改修と新施設(レストラン)建設に6億7900万円を盛り込みました。また、役場における電子申請やキャッシュレス化などのデジタル化も推進しています。

「子育て京丹波の会」の大田千恵子さん(75)は、「給食無償化署名を呼びかけると世代を問わず協力してくれました。この願いが町に届かず悔しい思いです。子どものためにこそ予算を使ってほしい。無償化実現へ共産党の東さんには引き続き期待したい」と語ります。
共産党は、子育て支援と負担軽減として国保税の18歳以下の均等割廃止を要求してきました。必要な予算は年間で377万円(25年度)ですが、現町政は背を向けています。
加齢性難聴を健康診断の項目に追加するとともに、補聴器購入補助も要求。同町の水道の使用量が、基本水量(10立米)の半分以下の世帯が約34%にのぼることを指摘し、基本水量引き下げによる料金引き下げも求めてきました。
補聴器を使用している藤岡ミネさん(93)は、「両耳で約30万円かかり、5年で更新が必要。年金暮らしには大きな負担です。身近な暮らしのための施策を進めてほしい」と語ります。
共産党は主な公約に、▽学校給食費の無償化▽国保税の子どもの均等割の廃止、水道料金の引き下げ▽公共交通の充実▽補聴器の購入補助─などを掲げています。また、自民・維新の連立政権による悪政から、平和・暮らしを守るため、「共産党への支持を広げてほしい」と訴えています。
東まさ子氏を擁立 日本共産党口丹地区委員会
任期満了に伴う京丹波町議選(11月11日告示、同16日投票)について、日本共産党口丹地区委員会は10月26日、現職の東まさ子氏(77)を擁立すると発表しました。現職の山田均氏(77)は勇退します。東氏の略歴は以下の通りです。
ひがし・まさこ 旧丹波町出身。特別養護老人ホーム「丹波高原荘」勤務の後、旧丹波町議(4期)を経て、現職(5期)。旧丹波町青年団書記長、福祉保育労働組合丹波高原荘分会書記長など歴任。町議会・教育福祉常任委員長。党町議団長。



