京都市長選の投開票(2月4日)まで1カ月となった1月4日、「つなぐ京都2024」の福山和人候補=無所属・新=の勝利を目指す「民主市政の会」は、「新春スタートダッシュ集会」を京都市内で開催しました。

暮らし応援で地域経済活性化+財政再建の「京都モデル」に

 あいさつに立った福山候補は、石川県で起こった「能登半島地震」で犠牲となった人々への哀悼の意を表明するとともに、被災者への見舞の言葉を述べました。その上で、防災に強いまちづくり、市民の安全・暮らし第一の市政実現へ全力を上げると表明。公約に掲げる、子どもの医療費の高校卒業まで無償化など「すぐやるパッケージ」の実行などの暮らし応援を進め、地域経済と市の財政を再建する「京都モデル」をつくると訴えました。

 併せて、この間、前回市長選挙(2020年)にはなかった反応が経済人や保守層から返ってきていると強調し、「確実に流れは変わってきている。『市政を変えてほしい』『暮らしを良くしてほしい』との市民の願いに応えるため、今度こそ勝利したい。全力で駆け抜ける」と訴えました。

 福島功「会」事務局長が報告を行い、福山氏を含め主要4候補が出そろい、「京都新聞」の紙上討論で「選挙の対決構図がはっきりしてきた」と強調。「政治とカネ」をめぐっては、福山候補が「各候補は説明責任を果たすべき」と追及したのに対し、金権腐敗・自民党丸抱えの松井孝治氏=自民、公明、立民推薦=は「首長がどうこう言う話でない」と表明。「第2自民党」を自負する日本維新の会言いなりの村山祥栄氏=維新、国民府連、京都党推薦=も「答えたくない」と回答を拒否したことなどを紹介しました。この他、「行財政改革計画」、中学校給食、北陸新幹線京都延伸計画などの市政の中心争点で、福山氏以外の3候補が市民の願いに背を向けたことを挙げ、「違いが鮮明になっている」と述べました。

 一方で、陣営の組織戦は「緒についたところ」と述べ、10日(水)午後6時半から左京区の「みやこめっせ」で開催する決起集会「京都に福を呼ぶつどい」(つなぐ京都2024主催)の成功に向け、「宣伝・組織活動の大飛躍」を呼びかけました。「16年ぶりの新人多極対決、オール与党陣営の足元が崩れ、金権腐敗政治NO!自民党政治を終わらせようという動きが起こる中、絶好のチャンスをつかみ取ることができるか、この1カ月間の奮闘にかかっている」と訴えました。

渡辺委員長「金権腐敗の自民党政治に審判下す、全国的意義持つ選挙に」

 日本共産党京都府委員会委員長の渡辺和俊氏は、「京都市長選は、自民党政治そのものに審判を下す、全国的意義を持つ政治戦になっている」と指摘。争点として▽「カネの力」で政治をゆがめる他陣営か、清潔な福山陣営か▽門川市政の「行財政改革計画」への批判は一言もない他陣営か、「行財政改革計画」を厳しく批判し、民間保育園補助金カットなどを元に戻すと公約する福山候補か▽行き詰まり、破綻した自民党政治をどうやって変えるのか―が問われていると強調。「政治情勢は明らかに市政転換のチャンス。一貫して企業献金とともに政党助成金とも無縁な日本共産党として、また、『オール与党』市政のもと、市民と共同で草の根で頑張ってきた日本共産党として、必ず勝ち抜く決意だ」と訴えました。

 各地域や分野、団体の代表が取り組みの状況や今後の勝利に向けての決意を述べました。