奈良交通に申し入れる(右から)水谷、宮嶋、西山の各氏(2023年12月25日)

 奈良交通が、木津川市内で運行する路線バスを廃止・減便する計画を提案している問題で、日本共産党木津川市議団らは12月25日、奈良交通株式会社本社(奈良市)を訪れ、計画の撤回を申し入れ、懇談しました。

 申し入れたのは、同市議団の宮嶋良造、西山幸千子両議員と水谷修府議、倉林明子参院議員代理。計画の撤回をはじめ、バス運行の継続のために奈良交通と木津川市、市民が協力して打開策を講じるとともに、国・京都市・木津川市の財政支援が得られるよう努力してほしいと求めました。

 提案されている計画は、加茂線、高の原・梅美台線、木津城山台線の3路線の一部廃止や減便などで、2024年4月からを予定する内容。12月23日には、木津川市と奈良交通が、バス路線再編についての住民説明会を2地域で開催しました。

運行継続支援の補正予算可決

 懇談の席上、市民から出されている不安の声や、木津川市議会12月定例会(12月19日)で、バス運行を継続するための支援金を含む補正予算が可決されたことも伝え、意見交換しました。

 住民説明会の南加茂台地域では、会場に入りきれないほど多くの住民の参加があったことに、関心の高さを共有し、「市との協議で互いに(運行継続に向け)努力できる点を考えてほしい」と要望しました。

 奈良交通側は、気持ちを受け、市とも協議していきたいと述べました。