主催者あいさつする中川会長(11月5日、京都市上京区)

 京都民主医療機関連合(京都民医連)が今年結成70周年を迎えたことを記念し、11月5日、京都市内でレセプションが開催されました。

 主催者あいさつで中川洋寿会長は、民医連の源流である戦前の「無産者診療所」が山本宣治の「労働者・農民の病院をつくれ」との呼びかけで全国に広がったことや、戦後、「平和と生活と健康を守る推進力となることを決意している」と宣言して京都民医連が結成された歴史を紹介。

 70年の歴史を紡いできた先人の一人で、吉祥院病院院長を長く務めた橋本雅弘医師が記した1960年代の論稿をひもとくなかで、橋本医師が民医連医療の特質を「疾病の社会的要因を追求するとともに、その諸要因を取り除くために大衆とともにたたかうことを組織することにある」と述べていることの先見性を再確認したと指摘。社会保障抑制や平和憲法を骨抜きにする動きがあるもとで、「先人の思いを胸に刻み、命とケアを大切にする平和で公正な社会の実現を目指して、国民とともに奮闘し、次の歴史をつくっていきたい」と締めくくりました。

 来賓から、全日本民医連の増田剛会長、中京西部医師会の杉本浩造副会長、京都府生活協同組合連合会の西島秀向会長理事、京都府保険医協会の鈴木卓理事長、京都民医連出身の光永敦彦・日本共産党府議団団長の各氏が70周年を祝してあいさつしました。

 レセプションでは、「京都民医連の〝シンカ〟」と題して、70年の歴史をふり返りながら、府内各地の院所で働く医師、看護師、職員らのメッセージを取材した記念動画が上映されました。