会見した、なむら氏(前列左から2人目)と要求を書いたボードを掲げる支援者ら(9月13日)

 亀岡市長選(10月15日告示、同22日投票)に立候補を表明した「市民本位の明るい市政をつくる会」の、なむら活代氏(67)は9月13日、同市内で記者会見を開き、五つの緊急対策など公約を発表し、「女性市長の誕生で、市民に寄り添うあったか市政をつくる」と強調しました。

 なむら氏は出馬を表明している現職の桂川孝裕市政について、イベントや大型スタジアム関連に偏重していると述べ、「一時的なにぎわいしか期待できない。教育、福祉施策を中心に暮らしを直接応援する姿勢が欠けている」と指摘しました。

 また、現市政が昨年8月に中学校給食の実施など重点的に取り組む子育て支援策を掲げたことを一定、評価した上で、その一方で高齢者が取り残されていると感じているとし、「非課税の高齢者世帯の水道料金減免の廃止や、高齢者の緊急通報装置の有料化など削られた高齢者施策を復活させる」と述べました。

 現市政の子育て施策をめぐり、中学校給食の実施は2028年度とされていることを「遅すぎる。もっと早く実現したい」と早期実施などさらなる子育て施策の充実も訴え、「誰一人取り残さない」と強調しました。

国保引き下げ 補聴器補助も

 市長に就任した場合に直ちに実行する「5つの緊急対策」として、▽保育園を含めた給食費の無償化▽水道料金への支援▽国保料の1世帯1万円引き下げ▽加齢性難聴者の補聴器購入補助制度の創設▽バス料金の引き下げ─を掲げました。

 主要な重点政策として▽高齢者支援など社会保障の充実▽少子化対策と子育て環境の充実▽交通の利便性向上とまちのにぎわい創出▽経済の活性化と雇用環境の整備▽安全・安心で持続可能なまちづくり─の5つの柱を示し、それぞれ具体的な政策を示しました。