新しい給食署名の協力を呼びかける宣伝参加者(8日、京都市中京区)

 京都市でも、小学校のような全員制の中学校給食を実現しようと運動に取り組む「小学校のような全員制の中学校給食をめざす連絡会」は9月5日、京都市中京区の生協店舗前で、今月からスタートした新しい署名への協力を呼びかけました。

 署名は、▽安全で美味しく、豊かな食育がおこなえる「学校調理方式」で、中学校給食を1日も早く実施▽保護者負担軽減のため、「給食費無償化」を実施─の2点を京都市長と京都市教育長に求める内容です。

 宣伝では、これまで多くの市民が全員制の中学校給食の実現を求めて声をあげてきたことで、京都市でも実施に向けた検討会議が開催されていることを紹介。「学校調理方式」で小学校のような中学校給食を実施し、すべての子どもが無料で給食が食べられる京都市にしようと訴えました。

 中学2年生の子どもを育てる母親は、「毎日の弁当作りで体はクタクタ。食材の値段が上がり、自分の分を削って子どもに食べさせている」と署名に応じ、実現を切望。年配の女性も「みんなで食べるのがいいよね。早く実施してあげてほしい」と賛同しました。

 旅行中の韓国人男性(25)は、中学校給食が未実施で給食費の負担もあることに驚き、ソウル市では高校まで無償で給食が実施されており、給食費無償化は国内の多数派だと話していました。

 この日は30分の行動で19人が署名に応じました。