農家から話を聞く(左2人目から)堀川、吉見、山内の各氏(9月6日、福知山市)

 日本共産党の堀川あきこ比例近畿・京都2区候補は9月6日、福知山市三和町を訪問し、気候危機に伴う今年の猛暑による農業への影響について農家から聞き取りを行いました。山内健・京都5区予定候補、吉見純男市議も参加しました。

 堀川さんは、猛暑が与える農作物への影響などについて質問するとともに、求められる対策や支援などの要望を聞き取りました。米や野菜を栽培している樋口泰夫さん(76)は、高温による米の被害としては穂のひび割れや米粒の白濁が代表的だとし、現状では目立った被害は起きていないと語りました。

 一方で異常な暑さのもと、5月にハウス内の作業中に熱中症で倒れ、緊急搬送されたとし、「40年農業をやってきて初めての経験。今年の暑さは異常だった」と振り返りました。

 また、今年は猛暑に加えて夏場の降水量が極端に少なかったため、7月下旬に植えた小豆がほとんど発芽しなかったと語りました。

万願寺とうがらし 実が枯れ、黒く変色

 ハウス4棟で万願寺とうがらしを栽培している男性(38)は、実が枯れて黒っぽく変色する「尻ぐされ」が過去最も多かったと強調。例年はハウス1棟あたり数キロだったものが、今年は最大20キロにも達したとし、「今年は全体の収量が確保できたから良かったが、収量が少なくてこの量の『尻ぐされ』が出れば、仕事として成り立たなくなる」と語りました。

 ハウスの遮(しゃ)光性を高めるなどの対策を行っていますが、ミストの噴霧器設置など新たな対策には「多額の費用」を要するといい、「暑さ対策専用の補助があったらありがたい」と語りました。