京都ランナーズのメンバー。例会は梨木神社の横からスタートします

 新日本スポーツ連盟京都府連盟の京都ランナーズが7月に創立50周年を迎えました。会員は当初の12人から、120人(小学生から80代)となり、初心者からフルマラソンの完走を目指すベテランまで、技術向上やタイムアップなど、それぞれ目標を持って挑戦しています。

 例会は、第2、4日曜日の10時から、京都御苑の外周、4.1キロを走ります。毎回タイムを記録し、年1回の総会時に年代や男女別などで表彰。最高記録は大学生の11分30秒です。外周2回に挑戦したり、例会後、鴨川を走る人などそれぞれのレベルで走り込みます。

 13日の例会には14人が参加。猛暑の中、19分とトップで走ったのは野村悠斗さん(26)。中学生の時に陸上部に入り、知り合いの勧めで17歳で京都ランナーズに入会しました。総会では休まず練習に参加した「敢闘賞」を受賞し、賞状とTシャツが手渡されました。

 会員歴40年の北出吉弘さん(67)はほぼ毎朝、10キロから15キロを走り、フルマラソン経験もあるベテラン。町内の運動会で2キロのマラソン競技に出場を依頼されたものの、コースを間違えたことを悔やみ、来年こそはと奮起したのが入会のきっかけ。

 数少ない女性(44)参加者は看護師。陸上競技会で救護員として手伝っていましたが、「メンバーの雰囲気がいいので、走ることにしました。体力維持と気分転換に来ています」と汗を流していました。

 ゴールでタイムを計測するのは粟津温重会長(69)。「いつでも、どこでも、だれでもスポーツを楽しむことを目的に続けてきました。タイムがよくなれば激励し、走り方のアドバイスや走る前後の準備運動の大切さも伝えています。笑顔でのゴールが何よりうれしい」と話します。

 京都ランナーズとして主催しているロードレースは「京都嵐山ハーフマラソン」(3月)と「反核・反原発・平和マラソン」(9月)=別掲=です。

 嵐山ハーフマラソンは、1978年3月「京都スポーツ祭典第1回京都ロードレース大会」として開催。コースは桂川サイクリングコースで、種目は、12キロ、5キロ、3キロで、申込者は105人でした。第22回からハーフマラソン(約21.1キロ)に種目を変更。コロナ禍で4年ぶりとなった今年は1109人が参加しました。陸上競技大会も開催していましたが、毎年の開催は困難になりました。

 発足時からのメンバーで新スポ連京都府連盟の冨田良一理事長(78)は「ランニングは気楽に始められるスポーツ。練習場所の御苑は樹木も多く、土の部分もあり、足への負担が少ない。初心者も大歓迎です」と言います。

 問い合わせ℡090・2044・9111(粟津)。