北陸新幹線延伸計画の中止を求めて運動する府内の住民団体が2月16日、京都市左京区で交流会を開きました。延伸計画の推進勢力が混迷するもとで、運動を強めて中止へ追い込むことを誓い合いました。

 「北陸新幹線京都延伸の環境アセスの一旦(いったん)停止を求める会」の榊原義道氏が情勢について報告。与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(与党PT)が目標とした2023年度当初の着工が見送りになったもとで、政府が本来なら工事の認可後に行う用地関係の調査、道路・河川等の管理者との事前協議などの予算を23年度予算案に計上していることを批判しました。

 与党PTの自民党・西田昌司参院議員が現行計画で地下となっている京都駅の地上化や南丹市での新駅建設などを突如打ち出し、自民党石川県連最高顧問の県議が「米原ルート」を推進する姿勢を見せた報道などについて、「与党は明らかに混乱している。計画が破たんしている証明だ。運動で断念させよう」と述べ、宣伝や署名、作成したポスター張り出しを呼びかけました。

 各地で運動に取り組む市民から、学習会の開催や、統一地方選を前に候補者に公開質問状を送る活動、右京区京北地域を盛り土規制の区域に指定するよう求める請願が京都市議会で採択されたことなどが報告されました。