戦前、治安維持法に反対して右翼の凶刃に倒れた労農党代議士・山本宣治(1889 -1929)の誕生日の5月28日、宇治山宣会は、宇治市生涯学習センターで記念講演会を行い、憲法を守り、非戦の誓いをあらたにしました。

  講師を務めた、宇治市出身の福山和人弁護士は、参加した市民ら約100 人を前に、ロシアによるウクライナ侵略の違法性について国連憲章や国際人道法などにてらして解説。ロシアのウクライナ侵略がいささかも容認されるものではない、とした上で、客観的には軍事同盟であるNATO(北大西洋条約機構)の東方拡大などによる武力対立の中で、戦争が起こったことを指摘。

 日本が学ぶべき教訓について、軍事同盟こそが平和の脅威だとし、「中国の脅威」を理由とした日米同盟強化の議論を批判。ひとたび戦争となれば「勝者は誰もいない」との石井正文・元外務省国際局長の言葉を紹介し、いかに攻められないようするか外交的努力こそ必要、と強調しました。

 日米軍事同盟があるもとでも9条による平和的外交は可能であり、実効性があるとして、「9条がある日本こそ平和的外交でのリーダーシップが求められる」と訴えました。

 講演に先立ち、治安維持法によって逮捕され24歳で亡くなった日本共産党員・伊藤千代子を描いた映画『わが青春つきるともー伊藤千代子の生涯―』のプロモーションビデオを上映。9月の城陽・宇治両市での上映会成功が呼びかけられました。

 開会にあたって、宇治山宣会の薮田秀雄会長は「自由と平和、民主主義を掲げ、のちに続くものを信じ、命を賭けた先人のたたかいの結晶として国民主権の日本国憲法がある」とし、「いかなる(改憲に向けた)攻撃も打ち破り、憲法を守り、日本と北東アジアの平和の実現しよう」とあいさつしました。