日本共産党の伏見地区委員会は参院選公示(6月22日)まで23日となった5月29日、同区の板橋小学校で市田忠義副委員長・参院議員を迎えた演説会を行い、オンラインを合わせて240人が参加。大門みきし参院議員・比例候補、たけやまさいこ京都選挙区候補が決意を表明しました。

 市田氏はロシアのウクライナ侵略から3カ月が経過するもとで、同党が提案している憲法9条を生かした平和外交の重要性を強調。唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約に参加することこそ日本の進むべき道であり、ウクライナ危機に乗じて、自民・公明や維新が主張する改憲、軍備増強、核共有などは戦争への危険な道だと厳しく批判。「日本が攻められたらどうすると言うが、攻められないためにどう外交努力をするかが政治に問われている」として、ASEAN10カ国と日本、アメリカ、中国、ロシアなどを含む「東アジアサミット」という既にある枠組みを強化して、戦争を起こさせないための外交に知恵と力をつくす党の「外交ビジョン」を紹介しました。7月は創立100周年を迎えると述べ、「戦前から一貫して戦争に反対し、不屈にたたかいを広げてきた歴史は他党にはないもの。この党へ支持を広げていただきたい」と訴えました。

大門氏 賃上げ、社会保障充実で「やさしく強い経済」に

 大門氏は自著『やさしく強い経済学─逆転の成長戦略』を手に、賃上げと社会保障充実で経済は好転し、大企業への内部留保課税や税の応能負担の実施、ジェンダー平等を進めることで「やさしく強い経済」は実現できるとして、「そのために共産党の比例5議席が必要です」と訴え。たけやま氏は気候危機打開には、再エネを後押しする政治の必要性とともに、最もひどい環境破壊となる戦争を何としてもストップさせたいとして「9条生かし、アジアを戦争のない地域にするため、京都選挙区から戦争アカンの思いを私に託して」と呼びかけました。

 「絵本のこたち」店主の熊谷聡子さんと大門氏がトーク。熊谷さんは、来年10月開始のインボイス制度の廃止、消費税減税の願いとともに、軍拡につながる動きへの不安を話し、自由と平和を願う絵本を紹介。「自由と平和、共産党さんの目指す社会、いいですね」などと語りました。