京都府立植物園(左京区)の商業化開発や京都府立大学内に1万人規模のアリーナ建設などを盛り込んだ、京都府の「北山エリア整備基本計画」の見直しを求めている市民らが、ゴールデンウイークの連休中も植物園北門前で宣伝し、来園者にアピールしました。

 宣伝は、4月の府知事選で争点化を避けた西脇隆俊知事が、再選後に「最初に着手したい」と開発の姿勢を示したことに抗議して、「植物園の環境と景観を守る北区の会」の共同代表の一人、瀧本正史さんが定例の宣伝とは別に呼びかけたもの。

 5月2日は、楽器を演奏し、自費制作した植物園周辺の写真冊子「わが町ぶらぶら再発見~京都の植物園と周辺をぐるぐる」を参加した同会のメンバーらと普及しました。

 瀧本さんは、在学生2000人の大学に1万人を収容するアリーナを建設し、隣接する植物園を本来の姿から変貌させる府の計画内容を知らせ、「植物園職員の声も聞いていない。開発計画は一から見直すべきです」と訴えました。 職場が近く、昼休みに植物園を訪れているという女性(51)は、「開発計画の詳しい内容は知りませんが、自然が残る植物園は、このままにしておいてほしい」と話し、運動を激励しました。