「沖縄本土復帰50周年記念 第15回沖縄フェスタin京都」が5月8日、京都市左京区の京都教育文化センターで行われ、沖縄の歴史や文化に親しむとともに、沖縄の心をわが事として平和を祈ろうと、260人が集いました。

 京都沖縄県人会の上原任会長があいさつし、ウクライナへのロシア侵略について、「見るに忍びない。他国の領土を侵略する国が今もあることが信じられない。戦争はやめる、二度と惨禍を繰り返さない。このことを考えて行かねばならない」と述べました。

 京都沖縄ファンクラブの信ヶ原雅文会長は、沖縄戦を描いた、たじまゆきひこさんの絵本『なきむし せいとく』を紹介。「沖縄への思いを皆さんと共に届けたい」と話しました。

講演する松島龍谷大教授
米軍基地の集中だけでなく貧困の課題も

 フェスタでは、松島泰勝龍谷大学教授が「歩く・知る・対話する琉球学」と題して講演。沖縄の歴史や文化、豊かな自然などの魅力を広く知るだけでなく、日本の0.7%の面積の島に7割の米軍基地が集中している実態について考えて欲しいと強調。自身が原告団長を務める「琉球遺骨返還請求訴訟」(4月21日の地裁判決で敗訴)の内容にも触れ、「沖縄には基地だけでなく、貧困や福祉、教育などの問題もあり、多くの人たちと未来への展望を構築していきたい」と語りました。

 舞台では琉球舞踊やエイサー、三線などの芸能が披露されました。