「働くものの団結で生活と権利、平和と民主主義を守ろう」をシンボルスローガンに第93回全京都統一メーデー大会が5月1日、京都市中京区の二条城前で開かれました。雨の中、2500人が参加し、3年ぶりのデモ行進で「戦争反対」「大幅賃金アップ」など要求をアピールしました。

コロナ対応の最前線に立つケア労働者の人員増、処遇改善を

 主催者を代表してあいさつした梶川憲実行委員長(京都総評議長)は冒頭、感染症の対応に向き合う医療や公衆衛生、福祉職場の労働者と団結して、ケア労働者の人員増と処遇改善を要求すると強調しました。

 また、候補者としてたたかった4月の府知事選挙での支援に御礼の言葉を述べ、弱肉強食と自己責任を押し付ける社会を終わらせ、命と暮らしを大事にする社会をめざす上で、人間的連帯の労働組合を強く大きくすることを決意。同時に、▽大企業の内部留保の一部を労働者と社会に還元▽中小業者を直接支援し賃上げの環境整備―の2つの要求を政治に迫ろうと呼びかけました。

 ロシアのウクライナ侵略を批判するとともに、憲法を守り生かす政治が正念場を迎えていると指摘し、「いのちと暮らしを大事にする政治を掲げ、労働者が主人公の社会を私たちの団結で実現しよう」と訴えました。

 来賓として、自由法曹団京都支部幹事長の小笠原伸児弁護士、日本共産党国会対策委員長の穀田恵二衆院議員、新社会党京都府本部の森山康弘委員長があいさつしました。

 穀田氏は、ロシアの暴挙を糾弾すると同時に、自公政権と維新らによる「戦争する国づくり」「憲法9条改憲」の企みを許さない決意を表明。政府の失政によってコロナ禍と物価高騰が国民生活を直撃していると述べ、「消費税5%への減税、賃上げを求めよう。来るべき参院選で野党連合政権の展望をつくろう」と呼びかけました。

 参加者は、ロシアによるウクライナ侵略を糾弾、改憲・核兵器保有の策動を許さず、憲法を守り生かすたたかいに全力を挙げるなどの決意を込めたメーデー宣言を確認しました。

 日本共産党から、倉林明子副委員長・参院議員、井上哲士参院議員、たけやまさいこ参院京都選挙区予定候補、京都府・市議らも参加しました。 今年のメーデーは、京都市内を含め府内12会場で実施。全京都統一メーデー大会はYouTubeでライブ配信されました。