ロシアは戦争やめろ! 9条生かした平和外交こそ日本の役割―憲法施行から75年を迎えた5月3日、「憲法9条京都の会」と「9条改憲NO!全国市民アクション・京都」の共催による「憲法集会in京都」が、京都市東山区の円山公園野外音楽堂で開かれ、2500人が参加。集会後、京都市役所前までアピール行進しました。

ウクライナ取材の結論は「殺すな」

 TBS「報道特集」キャスターを務める、ジャーナリストの金平茂紀さんが講演。ロシアの侵攻直後にウクライナへ取材に入り「現地でたどりついた結論は『殺すな』という言葉だった」と述べ、戦争に乗じた改憲や「核共有」の動きについて「火事場泥棒的な行為だ」と厳しく批判。「ミサイルが飛んでこない、戦争にならない関係をつくろうと言うのが憲法9条。これは世界の最先端の宝です。これは守らなくちゃいけない」と力を込めました。

 9条を守る事への共感を広げるため、自身の職場や隣近所、友人など身近な人と対話し、「殺すな」という気持ちを共有することを呼びかけ、「それは大きな意味で政治を変えることにつながる。世の中を動かす力になると思う」と話しました。

 最後に、ロシアの出撃基地となっているベラルーシで市民に街頭インタビューした際、インタビューに応じた男性が身の危険を省みず、涙を流してロシアの攻撃を非難したことを紹介し、「映像が流れたら殺されるかもしれない、でも構わないと出てくれた。すごいと思った。希望はある」と語りました。

 主催者を代表して安斎育郎立命館大学名誉教授があいさつ。新婦人府本部の澤田季江副会長、「NOBASE沖縄とつながる京都の会」の増野徹さん、同アクション京都の梶川憲事務局長の3氏が訴えました。

 政党からは、日本共産党の井上哲士参院議員、社民党府連の飛鳥井けい子副代表、新社会党府本部の駒井高之書記長、緑の党グリーンズジャパン府本部の大井哲郎代表の各氏があいさつし、立憲民主党がメッセージを寄せました。井上議員はあいさつで、ウクライナ危機に乗じた改憲勢力による軍拡や改憲の動きを批判し、「軍事対軍事でなく、紛争を戦争にしないため、9条生かした外交こそ進めるべき。7月の参院選で改憲勢力に3分の2の議席を渡すわけにはいかない。憲法を守る一点で共同を広げよう」と呼びかけました。