京都市営地下鉄の駅構内に掲示されている、京都女子大の学生と鉄道警察隊が共同で作成したポスターを視察する、たけやまさん(左)、山本陽子京都市議

 京都市営地下鉄や阪急電鉄京都管区などの電車内、駅構内で、この2月に痴漢対策の啓発強化が図られています。京都府鉄道警察隊が、JR西日本、阪急、京阪、近鉄の各社、市営地下鉄に、ポスター掲示や構内・車内アナウンス、デイスプレイでの啓発強化を要請したもので、2月のキャンペーン強化は初めての取り組みです。

 1月に、インターネット上で受験生を標的として電車内での痴漢を予告する書き込みが相次いだことを受け、日本共産党京都府委員会ジェンダー平等・人権委員会の、たけやまさいこ事務局長(参院京都選挙区候補)が同党府議団・京都市議団とともに、受験シーズンの本格化に合わせて痴漢・盗撮対策の強化を求めて、2月1日から京都市・京都府、鉄道各社、鉄道警察隊などへ申し入れており、同時並行で啓発キャンペーンが取り組まれています。

 鉄道警察隊は通常、5月と9月に「痴漢犯罪等撲滅推進強化活動」を呼びかけていますが、受験シーズン期間に、痴漢による不安を払拭しようと新たに要請したと言います。

 市営地下鉄では、全31駅に京都女子大学の学生と鉄道警察隊がコラボして作成したポスターを掲示。駅ホームの電光掲示板では、鉄道警察隊からのお知らせとして、「痴漢等」の迷惑行為に対し、相談先の電話番号を広報しています。阪急電鉄は、京都線の西向日駅—京都河原町駅間と嵐山線で、「痴漢は犯罪! 見たり聞いたりすればすぐに110番! 痴漢等の迷惑行為でお困りの方は鉄道警察レディース相談所までご相談ください」のテロップを流しています(写真下)。

 たけやまさんは、「対策強化が同時進行で進んでいいます。認識が高めあえていたらうれしい」と話しています。