木々が伐採されたメガソーラー工事現場の前に立つ(左から)迫、橋本、森下、鈴木、齋藤の各氏と「南山城の自然を守る会」のメンバーら(8月10日)

谷を埋め、河川付け替えの計画

 静岡県熱海市で盛り土崩壊による土石流災害が発生したことを受けて、日本共産党京都府議団は8月10日、谷を埋め河川を付け替える計画の南山城村の米外資系企業によるメガソーラーの工事現場を視察しました。

 迫祐仁、森下由美両府議が参加。「南山城村の自然を守る会」の橋本洋一代表をはじめ、齋藤和憲、鈴木かほる両村議らが案内しました。

 橋本代表は、開発が自然を破壊し、災害を誘発するものであり、何度も府に不許可を求めたにもかかわらず許可され、行政不服審査中でも工事が進められていることを批判。村長に続き、知事に対しても工事の中止や再点検・再検討を申し入れる予定であることや、奈良で起こっているメガソーラー建設反対運動の中で、南山城村のこれまでのたたかいが注目されていることなどを報告しました。

 一行は、木々が伐採され、丘陵部上部が削られ、荒れ野となっている建設現場を調査しました。両府議は「『50年に1度の大雨に対応している』などと業者はいうが、近年は頻繁に豪雨が発生し、計画をもう一度再点検する必要があるのでは」「審査技術基準で原則禁止されている河川の付け替えと、渓流域への盛り土や埋め立ては問題。改めて議会で計画の見直しなどを求めていきたい」と話しました。