「保育園の存続を」と会を結成した呼びかけ人ら

 木津川市が公立保育所の統廃合計画で、廃園予定(24年度)にあげている南加茂台(ながもだい)保育園について、「保育園を残したい」と願う住民らが2月21日、「南加茂台保育園の存続を求める会」を結成しました。呼びかけ人が、南加茂台公民館に集い、賛同者を広げ、運動を展開していこうと意見交換しました。

 事前準備を担ってきた天野豊さんが、会の結成に至る経過を説明。廃園について問う住民アンケートで、存続を願う声が多数寄せられ、保育を必要とする子どもの人数と定員だけで存続の可否を決めるのではなく、まちづくりにとっての必要性を挙げる意見が多かったことから、運動団体の結成準備をはじめたことを報告しました。

 取り組みの内容では、市の「公立保育所民営化等実施計画」で検証期間に位置付けている21年度を、計画変更のチャンスととらえ、検証のプロセスで住民・保護者が意見できる機会を設けるよう市に要望すること、住民や保護者に賛同を呼びかける方法を工夫し、インターネットを活用した署名・宣伝、情報共有などについても提案しました。

 意見交流では、市に実施計画の見直しを求める要望書や署名運動に取り組むこと、町の発展と保育行政の役割についての学習、保育所を存続させた他自治体での経験に学ぶ機会を設けてほしいなど、提案や要望が出されました。

 この日までに、呼びかけ人に名を連ねたのは57人。名前を掲載し賛同を呼びかけるビラを3月に配布することを確認したほか、世話人の申し出を募りました。  日本共産党の西山幸千子市議も呼びかけ人として参加しました。