リーマン・ショックの嵐が吹き荒れる2008年末の大手自動車メーカーを舞台に、派遣切りにあった労働者のたたかいを題材にした映画『時の行路』の上映会が7月4、5の両日、京都市左京区の京都教育文化センターであります。企画する京都映画センターは「コロナ禍で解雇や派遣切りが広がりつつある今こそ見てほしい」と参加を呼び掛けています。

 「しんぶん赤旗」の連載(著・田島一、新日本出版社から出版)が原作。原作の主人公は、いすゞ自動車栃木工場で「派遣切り」にあい、JMIU(現JMITU)に加入して8年間の争議の末、会社側と全面解決にこぎつけた元労働者・五戸洋介さん。

 映画では、青森の八戸でリストラにあった五味洋介(石黒賢)が妻の夏美(中山忍)や子どもらを残して静岡の大手自動車メーカーの工場の派遣社員の旋盤工として働いています。正社員になったら工場のある三島に家族を呼びとも暮らすことを夢見ていましたが、会社はリーマンショックを理由に五味ら労働者を解雇。五味は、派遣社員を人間あつかいしない会社の姿勢に憤り、毛嫌いしていた労働組合に加入して裁判をたたかうことを決意します。家族に困難が襲い、家族から実家に帰るよう求められますが、「労働者が簡単に解雇される社会であってはならない」と後ろ髪を引かれる思いで争議をたたかい続けます。

 4日・5日、ともに①午前10時②午後0時半③午後3時。各回150席限定(満席になり次第完売)。要予約(1200円、小中高生500円)☏075・256・1707(京都映画センター)。