意見を出し合い交流する住民ら(1月27日、宇治市)

 宇治市大久保地域に出店計画が明らかになった大規模パチンコ店の問題で、予定地近隣の自治連合会や保育園園長、マンション住民らが1月27日、同地域の集会所で、情報交換会を行いました。

 同学区内にある、くりくま保育園の武尾正信園長が、町内の自治会組織や保育所、市会議員らに呼びかけたものです。

 あいさつした武尾園長は、パチンコ店に関連する子どもの事故、車両の増加による住環境悪化が気になると話し、「まちづくりや土地活用について住民の意見を聞き、宇治市にも問題を提起する取り組みにできれば」と呼びかけた趣旨を語りました。

 日本共産党の大河直幸議員が、開発計画の内容と経過を報告。参加者らが意見を交流しました。

 パチンコ店開発計画は、府営住宅西大久保団地の北側に位置する日産車体の跡地(約1.9万平方㍍)に、株式会社松原興産(本社・京都市伏見区)が、コンビニが付随するパチンコ店と立体駐車場の建設を予定。1400台近い駐車台数を可能とするものです。

 大河議員は、開発の敷地面積が小学校2つ分に匹敵する規模であること、西大久保小学校が開発予定地から100㍍の範囲にかかり、風営法の規制対象になることを説明し、今後、住民への説明などを業者と行政に求めることも提案しました。

 住民からは、「自動車の流入が増えると、園児の散歩の際の安全確保が心配」(保育所関係者)、「子どもの多い地域なのでパチンコ店は建てないでほしい」(マンション住民)、「パチンコ店よりスーパーを誘致してほしい」などの意見が出され、引き続き、住環境やまちづくりの願いと工事の情報を交流していくことを確認しました。