男山ソーラー

 八幡市男山での太陽光発電施設建設に関わり、堀口文昭市長が2015年3月の段階で「(建設を)止める手立てはない」とした報告書を受け取っていた問題で、市長の当時の対応などをただした住民団体の公開質問状に対して、同市長は7日、この問題に一切言及しないコメントを回答として同団体に伝えました。

 「男山の太陽光発電建設反対実行委員会」の石野喜幸、竹村正輝両共同代表がこの日、市役所を訪れ、担当の都市整備課長が市長コメントを代読しました。この中で、市長は、2015年3月当時の判断について一切触れず、現計画については条例を適用した規制が出来ないと回答。他の質問については、市のホームページを参照するよう求める不誠実な内容でした。

 席上、両代表は、「市議会の議論はしっかり聞いて質問をしている。なぜ住民に回答できないのか」と批判した上で、反対の表明や建設を止めるための対策の協議を行わなかったことを改めて問いただし、「既存の法令で規制できないことを言い訳にして、開発の動きを黙認、放置してきたことが今日の困難な事態を招いた要因であり、市と市長にはまずその責任を自覚していただかなくてはならない。市民の納得できる対応を」と指摘しました。