住民(手前)と懇談する、日本共産党府議団、舞鶴市議団(2月2日)

 舞鶴市で建設が計画されているパーム油発電所をめぐり、日本共産党府議団、同市議団は2日、計画地の周辺住民らと懇談しました。住民からは、臭気や騒音などへの不安とともに、同発電が温室効果ガスを大量に排出するものであることから計画への反対の意見が寄せられました。

 迫祐仁、水谷修の両府議、伊田悦子、小杉悦子、石束悦子、小西洋一の各市議が参加。計画地がある喜多地区の住民ら約10人と意見交換しました。

 「舞鶴西地区の環境を考える会」の大西寛治副代表が計画概要や臭気・騒音被害の懸念などについて語りました。また、燃料の燃焼にともなって発生する窒素酸化物による健康への影響について不安があることを強調しました。

 住民からは、事業者による臭気と騒音のレベルの予測結果について、「机上の計算だけであり、信用できない」と訴え、地形や風向きなど詳細なシミュレーションを行うべきだという意見が出されました。

 また、昨年、化石賞(国際NGOのグループが温暖化対策に消極的な国に贈るもの)を2度受賞した日本において、パーム油発電所を建設することに対し、「温暖化防止どころか、まだ温室効果ガスを増やそうというもの。国、行政は何を考えているのか」という怒りの声も上がりました。

 計画を推進する立場の府として、住民への説明責任を果たすべきだという意見もありました。

 懇談を終えて迫議員は、「聞かせてもらった住民の不安や懸念などについて、府議会でも質問したい」と話していました。

 懇談に先立ち、同府・市議団は計画地を視察しました。