そろい踏みで訴える、福山候補(右から3人目)と(左から)守田敏也、山口、山本、志位、白坂有子の各氏(1月24日、四条烏丸)
力を込めて訴える福山候補

志位氏「京都を守れの声、福山さんに」

山本氏「市民の暮らし底上げしてくれる人」

 大激戦となっている京都市長選挙(2月2日投票)で、「つなぐ京都2020」は1月25日、日本共産党の志位和夫委員長、山口二郎・法政大学教授の応援を得て、福山和人候補(58)=日本共産党・れいわ新選組推薦、新社会党府本部・緑の党府本部支持=とともに市内3カ所で街頭演説会を開きました。下京区の四条烏丸では、れいわ新選組の山本太郎代表も駆けつけ訴え。街頭を埋め尽くした4000人の聴衆を前に、福山候補と3氏が両手を挙げて声援に応えると、「頑張れ」「フックヤマ」のコールがわき起こり、勝利を目指す熱気に包まれました。

 福山候補は冒頭、市民生活の厳しさについて触れ、「暮らしがしんどいのは、政治が貧困なせいだ。門川市長は『乾いたタオルを絞るように』福祉を削ってきた。その結果が、市民の暮らしを追い詰めている」と告発。その上で、「市長になってまずやることは、市民の暮らしを必死のパッチで応援すること。現市長はリニア新幹線などを未来への投資というが、子どもや若者に投資しないでどうするのか。給付制奨学金創設など『すぐやるパッケージ』を実現する」と訴え、「市民の暮らしに光をあて、経済を活性化し次世代まで京都をつないでいく、その仕事をさせてください」と力を込めました。

 市民の立場で、国政での野党共闘実現に尽力してきた山口氏は「地方でも野党共闘が必要だ」と強調。「政治は市民のもの。市民生活第一のリーダーを据えることで政治は変わる。京都が日本に先駆けて新しい市政をつくっていこう。福山さん勝利で、政治に灯りをともそう」と呼びかけました。

 山本氏は「“すばらしい候補者、福山さんがいるよ”とみなさんに伝えるためにやってきた。福山さんの公約はすばらしい」と訴え。「すぐやるパッケージ」に盛り込まれた、子どもの医療費無料化拡充や時給1500円の実現などを挙げ、「どれも市民の暮らしを底上げしてくれる政策だ。この人こそ、市民のための政治をしてくれる人。福山さんをぜひ市長にするため、力を貸してほしい」と呼びかけました。

 志位氏も「すぐやるパッケージ」について触れ、「温かい全員制の中学校給食など、どれもかゆいところに手が届くようなすばらしいもの」と紹介。その上で、門川市長が「『すぐやるパッケージ』の実現に200億円かかる」と難癖をつけたもの、何の根拠も示せずにいることを批判し、「市政にないのはお金じゃない、やる気だ」と強調。門川市長が推進へ躍起となっているリニア新幹線誘致や北陸新幹線延伸について、「こうした事業にかけるお金があるのなら、市民のために使おう」と訴えました。

 併せて、「京都のまちを守ることも大きな争点となっている」と述べ、南禅寺の参道や仁和寺門前で進められているホテル計画について、「京都が京都でなくなろうとしている。京都を守れの一票を福山さんへ。市民の力で京都を守ろう」と訴えました。

街頭には市民4000人が詰め掛け、熱気に包まれました