上質ホテル誘致制度「廃止し、計画はすべて中止・撤回する」

 来年1月19日告示、2月2日投票の京都市長選挙に立候補を表明している弁護士の福山和人氏(58)=確認団体「つなぐ京都2020」=は12月26日、「マニフェスト」(第2次)を発表し、中京区の事務所で記者会見しました。

 147項目の政策を網羅した「第1次」から、「第2次」では、観光政策やジェンダー平等、農業、産業振興などを重点に改訂し、総計169項目となっています。

 福山氏は、市内各地で行ったタウンミーティングや直接現場に出向いて聞いた当事者や専門家・研究者の意見を踏まえ、「加筆・補強した」と述べました。その上で、観光については、「インバウンド呼び込み型の観光政策を見直す」だけでなく、「滞在型・体験型観光へシフトする」とともに、その具体化として「地域資源に精通した地元の優良な旅行業者やガイドの支援・要請」などを盛り込んだと説明。仁和寺門前のホテル計画で問題になっている市の「上質宿泊施設誘致制度」については、改めて「廃止する」と述べ、「同制度に基づく施設誘致は全て中止・撤回する」と強調しました。

 ジェンダー平等では、▽市が先頭に立ってジェンダー平等を目指すことを宣言▽市職員の管理職の女性登用率を高める▽選択制夫婦別姓実現を国に強く求める―ことなどを新たに盛り込んだと述べました。

 農業では、国連が採択した「小農と農村で働く人々の権利宣言」を踏まえた条例制定を盛り込み、「京都の風土や農家の条件に応じた農業を推進していく」と述べました。