個人の尊厳を傷つけるものに対して、政治があいまいな態度をとることは許されない

 ヘイトスピーチ問題について考えるタウンミーティングが12月17日、京都市上京区で開かれました。京都市長選(1月19日告示)に立候補を表明している福山和人弁護士が参加し、「規制条例を制定し、ヘイトスピーチを許さないと宣言したい」と訴えました。

 「ウチらこまってんねん@京都」「草の根プロジェクト」「つなぐ京都2020」が主催したもの。
 龍谷大学教授で、在特会( 在日特権を許さない市民の会)による 京都朝鮮第一初級学校襲撃(2009年)当時の在校生保護者でもあった金尚均(キム・サンギュン)氏が「京都市人種差別撤廃条例について」と題して講演。在特会による、人種差別・罵詈雑言などのヘイトスピーチの異常な様子やネット上にあふれる人種差別攻撃、政治の世界で蔓延するフェイクニュースなどの現況を解説。川崎市が制定(12月12日)した、全国初となる、ヘイトスピーチに罰則を科す禁止条例を紹介し、「京都市でも川崎市のように規制条例をつくるべき」と強調しました。

 福山氏は、ヘイトスピーチは許さないと明確に宣言し、ヘイトスピーチ規制条例(仮称)を制定するとした政策を示し、「個人の尊厳を傷つけるものに対して、政治があいまいな態度をとることは許されない。京都からヘイトスピーチは許さないと高らかに宣言したい」と述べました。