佐藤候補を囲んで開かれた集い(1日、木津川市)

 暮らしや社会、政治をゆるやかに語り合おうと昨年4月の知事選挙のたたかいの中で木津川市で発足した、「Olipoliの会」()が1日、日本共産党の佐藤ちひろ比例代表候補を講師に、フィンランドの保育園や学校、働き方の現実を学び日本の暮らしや社会、政治について語る集いを開きました。子育て中の母親や同市市議、元教員ら15人が参加し、意見交換しました。

 佐藤候補は、フィンランドの現状について資料を示し、保育園には申し込めば必ず入れ、学費は無償の上、生活費として返済不要の奨学金が出ることや、年金は月額平均18万円を超え、残業はなく、家族そろって夕飯が食べられる状況を説明。「日本と同じ経済レベルの国。税金の使い方を変えれば、暮らしに希望が持てる日本に変えることができます」と述べ、同党の政策を紹介しました。

 ドイツの大学に子どもが留学している女性は、「子どもの友人が安倍さんをどうして憲法審査会にかけないのかと言ったそうです。日本の教育では知識があっても権利の使い方を教えないから、意見を言わないような子どもが多い気がする」と指摘。世論調査で若い世代の約5割が〝自民党支持〟という結果があったことを紹介した男性は「不思議で仕方ないが、参院選で自公に3分の2を取らせては大変。何とかしたい」などと意見が出されました。

政治変えたいますます強く

 佐藤候補は、市民と野党の共闘が全国で進んでいることを紹介し、「32の1人区で勝利し、自民党に代わる政権を目指すことが第一歩。比例で躍進し、倉林明子さんを京都から再選させるため、力を貸していただきたい」と呼びかけました。

 同会メンバーの大西みきさん(49)は、「この政治を変えたいという思いは、知事選挙からますます強くなっています。小さな集まりでも声をあげ、発信し、手をつないでいきたい」と話していました。

 *「Olipoliの会」 オリーブ(花言葉は平和・智恵・賢さ)とポリティックス(政治)を合わせたネーミング。月1回程度、学習会やマルシェを開催。今年4月の木津川市長選に立候補した呉羽真弓さんを支援したメンバーを中心に、被爆者や満州からの引揚者らの話を聞いてきました。7日午前10時から同市MK+カフェでマルシェ開催。給食問題で意見交換します。