看護師時代のエピソードを交え、決意を語る倉林さん

倉林氏「現場が輝く社会つくる」

 民医連出身の倉林さんを再び国会へ――京都民医連・民医労共産党有志後援会は5月12日、京都市内で決起集会を開き、医師や看護師、事務職員など96人が参加。会場には、国会に届けてほしい現場からの要求を綴ったタペストリーを飾るなど、医療・看護の現場を知るかけがえのない議席を守り抜こうと決意を固め合いました。

 同後援会代表の河本一成・京都民医連会長のあいさつに続き、倉林明子参院議員が訴え。

 倉林氏は、「看護師は一生の仕事」と出馬打診を泣いて断ろうとした、1994年の府議補選を振り返りながら、初質問では、現場の声をもとにNICU(新生児集中治療室)の増床を求め、府内のNICU充実につながったことを紹介し、「現場が大好きでしたが、現場にいなくても、現場を変える力が政治にはあるということをつかんだ質問でした。それから四半世紀、今も議員を続けている原動力です」と話しました。

 国会では、マイナンバーカードを国保証代わりに使えるようにする健保法改定案について、医療、介護の個人情報を含むデータを民間ヘルスケア産業に開放する内容になっている点を追及すると、医師会や薬剤師会、看護協会出身の自民党“族議員”から拍手が沸き起こったことをあげ、「安倍政権の社会保障大改悪に対して、現場代表として国会に送り出されながら、ものが言えないのが今の与党の姿。憲法25条、生存権を破壊する道をまっしぐらに進もうとしている安倍政権を終わらせたい」と力を込めて訴えました。最後に、「医療、看護の現場の声を国会に届けられる値打ちを実感してきた6年間だった。現場の医師や看護師がいい医療、いい看護で輝けるような社会にしていくことが私の使命。がんばりまっせ」と決意を語りました。

エネルギッシュな活動を“足もと”から支えたいとスニーカーをプレゼント

 集会では、府内各院所の医師や看護師らが発言し、生活保護基準の引き下げで無料低額診療が受けられない患者が新たに生まれたり、世代を問わず劣悪な労働環境が府民を苦しめている実態、経済的困窮から500万円近い有利子の奨学金を借りて、不安を抱えながら学ぶ看護学生がいることなどが出されました。京都協立病院の門祐輔医師は、倉林氏が「史上最強の看護師」だったと評した上で、「背景をきちんと見て、それをもとに質問も運動もしてきたのが倉林さん。貴重な議席であり、必ず再選できるよう頑張りたい」と話しました。京都民医連出身で、全日本民医連事務局長の岸本啓介さんがあいさつし、京都民医連看護部を代表して、藤原秀子さん(あすかい病院看護部長)からスポーツシューズが贈られました。