「ともに生きる ともに創る 夢ある未来へ 京都から」―きょうされん(障害のある人たちの仕事や暮らしを応援する事業所の全国組織)の第41回全国大会が9月、京都で開催されます。障害のある、なしにかかわらず、だれもが安心して暮らせる社会はみんなの願い。障害者の自立や就労を支援する事業の一環として、コミュニティーの拠点になる「カフェ」が増えています。今回は、きょうされん京都支部の加盟事業所のなかから4店舗を紹介します。それぞれに個性あふれる「カフェ」に出かけてみませんか?

 手づくりの蒸しまんとひきたてのコーヒーが自慢です。「上京ワークハウス」が2008年、堀川商店街(上京区)でオープンした蒸しまん&カフェの店「まんまん堂」の2号店。

 こちらは、京都保健会が旧上京病院の跡地に開設(16年)したサービス付き高齢者向け住宅「咲あん上京」の玄関口にあり、高齢者と障がい者、地域をつなぐ交流スペースとして、気軽に立ち寄れるのが特長です。

 訪ねた日の接客スタッフは、長谷川友子さん(27)と松尾なずなさん(43)。曜日ごとのローテーションで働き、カフェのほか、布切り、縫製や箱折りの仕事にも励んでいます。

できる仕事増えて自信

 長谷川さんは以前、大勢の人がいる場所ではパニック状態になりましたが、カフェで働くようになり、その苦手意識を克服。〝高齢者アイドル〟と呼ばれる人気者です。常連のお客さんから名前で呼ばれ、「話もできるようになり楽しい。カフェではテンションが上がる」と元気いっぱい。
 「食器洗いが大好き。ストレス発散になる」と話す松尾さんは、中華まんの蒸し器の水入れを任され、新たにコーヒーメーカーの水入れにも挑戦中。出来ることが増えて自信がつき、休まず出勤しています。「カフェの仕事は最初ドキドキしたけど、大きな声が出るようになったと褒めてもらった」と顔をほころばせます。
 同住宅の入居者で常連客の女性(83)は、「部屋に一人でいると涙がこぼれることもあるけど、ここ(カフェ)に来ておしゃべりすれば元気が出るのよ」と話していました。

観光シーズン、アイスも人気

 「咲あん」は、「釘抜地蔵」で有名な石像寺、千本ゑんま堂(引接寺)に近く、観光客の来店も増えています。蒸しまん(各種100円)のほか、ソフトクリーム(250円)も人気。「忙しいの大好き。たくさんのお客さんに来てほしい」(長谷川さん)。やる気〝まんまん〟のスタッフが出迎えます。

 【店舗情報】 京都市上京区作庵町504☎075・415・7355。営業時間10時~17時。定休日=日・祝、土曜は不定期。
(写真上=オープンカフェの明るい店内〈写真下〉で元気にもてなす、〈右から〉長谷川さんと松尾さん)

(「週刊京都民報」4月22日付より)